专利摘要:
本発明は、組み換え抗RSV抗体および抗体組成物の製造方法に関する。本方法は、変異体核酸配列の集合でトランスフェクトされた細胞の集合を得ることを含んでなり、集合中の各細胞がトランスフェクトされ、そして1つの個別の抗RSV抗体を発現することが可能である。細胞は、抗RSV抗体/抗体の発現に適切な条件下で培養される。核酸配列は、部位特異的組み込みを回避する発現ベクターによるトランスフェクションによって細胞に導入される。本方法は、治療用途のための組み換えモノクローナルおよびポリクローナル抗RSV抗体を製造するのに適切である。
公开号:JP2011514139A
申请号:JP2010523277
申请日:2008-09-04
公开日:2011-05-06
发明作者:アンネ・ボンゴー・トルストルップ;フィン・ヴィベルク;ヨハン・ラント;ラース・セゴー・ニールセン
申请人:シムフォゲン・アクティーゼルスカブSymphogen A/S;
IPC主号:C12N15-09
专利说明:

[0001] 本発明は、部位特異的組み込みとは独立した産生系を使用する組み換え抗RSV抗体の製造に関する。]
背景技術

[0002] 組み換えポリクローナル抗体は、所望する標的に対する免疫応答を有するドナーから抗体をコードする核酸を単離し、続いて、所望する標的に特異的に結合する抗体をスクリーニングすることによって作製され得る。ポリクローナル抗体は、1つの抗体発現プラスミドの各細胞の同じゲノム部位への部位特異的組み込みに基づく哺乳類発現技術を適応することにより、1つの容器において製造することができ、これは、特許文献1に記載されている。ポリクローナル抗体のこのタイプの1つの例は、Rhesus Dに対する組み換えポリクローナル抗体である(特許文献2)。もう1つの例は、オルソポックスウイルスに対する組み換えポリクローナル抗体である(特許文献3)。部位特異的組み込みを使用すると、各細胞が1つの単一のコピーを含有し、そして発現レベルおよび増殖速度が比較的均一である細胞集団が生じる。]
先行技術

[0003] WO 2004/061104
WO 2006/007850
WO 2007/065433]
課題を解決するための手段

[0004] 本発明は、特定の組み換えポリクローナル抗RSV抗体の産生のための別の方法であって、部位特異的組み込みとは独立しており、従って、抗体の多クローン性を維持しながら、細胞系統の選択に関して自由度の高い方法を提供する。加えて、発現レベルは、部位特異的組み込み可能な方法よりも高い可能性がある。]
[0005] 本発明のアプローチは、抗RSV抗体をコードする遺伝子の宿主細胞への無作為な組み込み、好ましくは、その後の所望される特徴を伴う安定にトランスフェクトされた単一細胞のクローニングに基づく。次いで、ポリクローナル抗RSV抗体の産生のためのポリクローナル製造細胞系統を作製するために、それぞれがポリクローナル抗RSV抗体の個々のメンバーを産生する個々の細胞クローンを混合する。]
[0006] それ故、第1の態様では、本発明は、細胞の2〜n個のサブ集団を含んでなるポリクローナル細胞系統であって、各サブ集団は、組み換えポリクローナル抗RSV抗体の1つの個別の抗体メンバーを発現し、細胞は、ゲノムに無作為かつ安定に組み込まれた1つの個別の抗体メンバーをコードする少なくとも1つの発現構築物を含んでなり、ここで、前記組み換えポリクローナル抗RSV抗体の個別のメンバーは、本明細書の表3に列挙したVHおよびVLの対の群から選択されるCDR1、CDR2、およびCDR3領域を含んでなる抗体分子からなる群から選択される、ポリクローナル細胞系統に関する。本発明はまた、そのようなポリクローナル細胞系統を培養すること、および上清からポリクローナル抗体を回収することを含んでなる、組み換えポリクローナル抗RSV抗体を製造するための方法に関する。]
[0007] 表3の抗体は、RSV感染に暴露され、そしてRSVに対する免疫応答を惹起した健康なドナーから単離された完全なヒト抗体である。従って、表3とは異なる抗体を含んでなるポリクローナル抗体は、RSVに対するヒトポリクローナル免疫応答を反映する。]
[0008] 本発明は、例えば、医薬組成物に使用するための、1つの容器における組み換えポリクローナル抗RSV抗体の商業的な生産を可能にする。本発明の1つの重要な特徴は、製造プロセス中に、ポリクローナル抗RSV抗体を構成する個々の分子の発現の偏向が低いレベルに保持され、バッチごとの所望されないばらつきを最小限にし、そして製造中のポリクローナル抗RSV抗体のメンバーの排除を回避することである。]
[0009] 別の態様では、本発明は、宿主細胞のゲノムへの発現構築物の無作為な組み込みに依存する発現系を使用して特定のモノクローナル抗RSV抗体を製造するための細胞系統および方法に関する。]
[0010] 特に、本発明は、表3に列挙した抗体の少なくとも相補性決定領域(CDR)を含んでなる抗体からなる群から選択される抗RSV抗体の発現を指令することを可能にする発現構築物を含んでなる細胞であって、ゲノムの無作為な位置に安定に組み込まれた少なくとも1つの発現構築物を含んでなる、細胞に関する。]
[0011] そのような細胞は、前記細胞のゲノムへの無作為な組み込みを可能にする条件下で、前記抗RSV抗体をコードする発現構築物で細胞をトランスフェクトすること、および無作為な位置に安定に組み込まれた発現構築物を伴う少なくとも1つの細胞を選択することによって作製してもよく、発現構築物は、表3に列挙した抗体の少なくとも相補性決定領域(CDR)を含んでなる抗体からなる群から選択される抗RSV抗体をコードする。]
[0012] 好適な実施形態では、ポリクローナル細胞系統は、ポリクローナル製造細胞系統として使用され、そして凍結および貯蔵され、そしてポリクローナルマスター細胞バンク(pMCB)として使用されるが、このpMCBのサンプルは、融解し、そしてポリクローナルワーキング細胞バンク(pWCB)に使用することができる。モノクローナル抗体の製造のために、モノクローナル細胞系統を使用してマスター細胞バンク(MCB)を作製し、そこからワーキング細胞バンク(WCB)を作製してもよい。]
[0013] 定義
「タンパク質」または「ポリペプチド」とは、長さまたは翻訳後修飾にかかわらず、アミノ酸の任意の鎖を意味する。タンパク質は、単量体として、または集成されたポリペプチド鎖、タンパク質のフラグメント、ポリペプチド、オリゴペプチド、もしくはペプチドの2つ以上を含んでなる多量体として、存在することができる。]
[0014] 用語「組み換えポリクローナル抗体の個別のメンバー」は、異なる抗体分子を含んでなる抗体組成物の1つの抗体分子を指し、ここで、各抗体分子は、組成物の他の分子に相同であるが、しかしまた、ポリクローナル抗体の個々のメンバー間のアミノ酸配列の差異によって特徴付けられる可変ポリペプチド配列の1つ以上のストレッチを含有する。]
[0015] 用語「抗体」は、血清の機能的成分を説明し、そしてしばしば、分子(抗体もしくは免疫グロブリン)の集合または1つの分子(抗体分子もしくは免疫グロブリン分子)のいずれかを指す。抗体分子は、特異的抗原決定基(抗原もしくは抗原エピトープ)に結合するか、または反応することが可能であり、次いで、免疫学的エフェクター機構の誘導をもたらし得る。個々の抗体分子は、通常、単一特異性として認識され、そして抗体分子の組成物は、モノクローナル(即ち、同一の抗体分子よりなる)であってもよく、あるいはポリクローナル(即ち、同じ抗原または個別の異なる抗原上の同じもしくは異なるエピトープと反応する異なる抗体分子よりなる)であってもよい。各抗体分子は、それが、その対応する抗原に特異的に結合することを可能にする独特な構造を有し、そしてすべての天然の抗体分子は、2つの同一な軽鎖および2つの同一な重鎖という全体的に同じ基本構造を有する。抗体はまた、総体的に免疫グロブリンとしても公知である。本明細書において使用する用語、抗体はまた、キメラおよび一本鎖抗体、ならびにFab、FvフラグメントまたはscFvフラグメントのような抗体の結合性フラグメント、ならびに二量体IgA分子または五価IgMのような多量体形態を含むことが意図される。]
[0016] 用語「ポリクローナル抗体」は、同じもしくは異なる抗原上の異なる複数の特異的抗原決定基に結合または反応することが可能な異なる抗体分子の組成物を説明する。通常、ポリクローナル抗体の可変性は、ポリクローナル抗体のいわゆる可変領域に局在すると考えられる。しかし、本発明に関して、多クローン性はまた、例えば、ヒトアイソタイプIgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、IgA2、IgM、IgD、およびIgE、またはマウスアイソタイプIgG1、IgG2a、IgG2b、IgG3、およびIgAのような2つ以上の抗体アイソタイプを含有する抗体の混合物の場合におけるようないわゆる定常領域に存在する個々の抗体分子間の差異を説明するものと理解することができる。]
[0017] 用語「免疫グロブリン」は、一般に、血液または血清において見出される抗体の混合物の集合的名称として使用されるが、他の供給源に由来する抗体の混合物を示すために使用してもよい。]
[0018] 用語「免疫グロブリン分子」は、例えば、免疫グロブリンの一部、または任意のポリクローナルもしくはモノクローナル抗体組成物の部分である個々の抗体分子を示す。]
[0019] 用語「変異体核酸分子のライブラリー」は、「組み換えポリクローナル抗RSV抗体」を総体的にコードする核酸分子の集合を説明するために使用される。トランスフェクションに使用する場合、変種核酸分子のライブラリーは、発現ベクターのライブラリーに含有される。そのようなライブラリーは、典型的に、少なくとも3、5、10、20、50、1000、104、105もしくは106の個別のメンバーを有する。]
[0020] 本明細書において使用する用語「個別の核酸配列」は、抗RSV抗体を共に構成する異なるポリペプチド鎖をコードし得る核酸配列であると理解すべきである。個別の核酸配列が2つ以上のコーディング配列からなる場合、これらの配列は、ジシストロン性転写単位の形であってもよく、または適切なプロモーターに作動可能に連結される場合、それらは、2つの個別の転写単位として作動してもよい。同様に、選択マーカーが、抗体またはそのサブユニットをコードする核酸と共に転写単位に含まれる場合、トリシストロン性およびクアトロシストロン性転写単位を使用することも考えられる。好ましくは、本発明の個別の核酸配列は、例えば、ベクターのような核酸分子の部分である。細胞に導入する場合、完全に集成された抗体を共にコードする遺伝子が同じベクターに存在し、それ故、1つの核酸配列において共に連結される。]
[0021] 本明細書において使用する用語「ベクター」は、異なる遺伝子環境間の輸送のため、および/または宿主細胞における発現のために、核酸配列を挿入することができる核酸分子を指す。ベクターが、ベクターに挿入された核酸配列の転写のための調節エレメント(少なくとも適切なプロモーター)を担持する場合、本明細書においてベクターを「発現ベクター」と呼ぶ。本明細書において、「ファージミドベクター」および「ファージベクター」は、同義的に使用される。用語「プラスミド」および「ベクター」は同義的に使用される。本発明は、等価な機能を供給するような他の形のベクター、例えば、プラスミド、ファージミドおよびウイルスゲノム、または適切な宿主において所望されるタンパク質の産生を指令することが可能な任意の核酸分子を含むことが意図される。]
[0022] 用語「ベクターのライブラリーの各メンバー」は、ベクターのライブラリーから誘導される個別の核酸配列を伴う個々のベクター分子を説明するために使用され、核酸配列は、組み換えポリクローナル抗体の1つのメンバーをコードする。]
[0023] 用語「トランスフェクション」は、外来DNAを細胞に導入するための広範な用語として、本明細書において使用する。用語はまた、例えば、形質転換、感染、形質導入またはドナー細胞とアクセプター細胞との融合のような外来DNAを細胞に導入するための他の機能的に等価な方法を含むことを意味する。]
[0024] 用語「選択」は、特徴を獲得していない細胞との隔離を可能にするような所定の特徴を細胞が獲得している方法を説明するために使用される。そのような特徴は、細胞障害性薬剤に対する耐性、または必須栄養素、酵素、もしくは色の産生であり得る。]
[0025] 用語「選択可能なマーカー遺伝子」、「選択マーカー遺伝子」、「選択遺伝子」および「マーカー遺伝子」は、抗RSV抗体をコードする遺伝子と共に細胞に同時導入される選択可能なマーカーをコードする遺伝子(例えば、所定の抗生物質のようないくつかの細胞障害性薬に対する耐性を付与する遺伝子、増殖培地から枯渇することのある必須栄養素を産生することが可能な遺伝子、解析可能な代謝物を産生する酵素をコードする遺伝子または例えば、FACSによって分取することができる着色タンパク質をコードする遺伝子)を説明するために使用される。]
[0026] 用語「組み換えタンパク質」は、タンパク質のコーディング配列を含んでなる発現ベクターでトランスフェクトされた細胞系統から発現されるタンパク質を説明するために使用される。]
[0027] 本明細書において使用する用語「作動可能に連結する」は、セグメントが他のセグメントと連結され、相手のセグメントと機能的関係に配置される場合を指す。例えば、シグナル配列をコードするDNAは、それが、ポリペプチドの小胞体への移動に参加するリーダーとして発現される場合、ポリペプチドをコードするDNAに作動可能に連結される。また、プロモーターまたはエンハンサーは、それが配列の転写を刺激する場合、コーディング配列に作動可能に連結される。]
[0028] 用語「プロモーター」は、転写を開始するためにRNAポリメラーゼに結合することに関与するDNAの領域を指す。]
[0029] 用語「頭−頭型プロモーター」は、プロモーターによって駆動される2つの遺伝子フラグメントの転写が対向する方向で生じるように近接に配置されているプロモーター対を指す。頭−頭型プロモーターはまた、2つのプロモーターの間の関連しない核酸からなるスタッファーで構築することもできる。そのようなスタッファーフラグメントは、500を超えるヌクレオチドを容易に含有することができる。]
[0030] 「抗生物質耐性遺伝子」は、抗生物質が細胞に及ぼす阻害または毒性効果を克服することができ、抗生物質の存在下で細胞の生存および増殖の継続を確実にするタンパク質をコードする遺伝子である。]
[0031] 用語「内部リボソーム進入部位」または「IRES」は、mRNAの正常な5’キャップ構造とは異なる構造を説明する。両方の構造とも、翻訳を開始するAUGコドンがあるため、走査を開始するにあたってリボソームによって認識され得る。1つのプロモーター配列および2つの開始AUGを使用することによって、第1および第2のポリペプチド配列を、単一のmRNAから翻訳することができる。それ故、単一の2シストロン性mRNAからの第1および第2のポリヌクレオチド配列の共翻訳を確実にするために、IRES配列より下流のポリヌクレオチド配列の翻訳を可能にするIRES配列を含むリンカー配列を介して第1および第2のポリヌクレオチド配列を、転写融合することができる。この場合、転写された2シストロン性RNA分子が、2シストロン性RNA分子のキャップ化5’末端および内部IRES配列の両方から翻訳され、それによって、第1および第2のポリペプチドの両方を産生する。]
[0032] 用語「誘導発現」は、発現が生じるためにインデューサー分子の相互作用またはコリプレッサー分子および調節タンパク質の放出を必要とする発現を説明するために使用される。]
[0033] 用語「構成性発現」は、通常、誘導性ではない発現を指す。]
[0034] 用語「スクランブル」は、例えば、免疫グロブリンスーパーファミリー由来の異なる2つのポリペプチド鎖からなるポリクローナルタンパク質の2つ以上の個別のメンバーが1個の細胞から発現される状況を説明している。この状況は、1個の細胞が、ゲノム、1対を超える遺伝子セグメントに組み込まれている場合に生じ得て、ここで、遺伝子セグメントの各対は、ポリクローナルタンパク質の個別のメンバーをコードする。そのような状況では、遺伝子セグメントから発現されるポリペプチド鎖の意図されない組み合わせが作製され得る。これらの意図されない組み合わせのポリペプチド鎖は、何ら治療効果を有し得ない。]
[0035] 用語「VH−VL鎖スクランブル」は、上記で定義したスクランブルの例である。この例では、VHおよびVLをコードする遺伝子セグメントは、1対の遺伝子セグメントを構成する。スクランブルは、VHポリペプチドおよびVLポリペプチドの意図されない組み合わせが細胞から産生される場合に生じ、ここで、VHおよびVLをコードする2つの異なる遺伝子セグメント対が、同じ細胞に組み込まれる。そのようなスクランブル化抗体分子は、本来の特異性を保持しない可能性があり、それ故、何ら治療効果を有し得ない。]
[0036] 用語「組み換えポリクローナルを製造する細胞系統」は、組み換えポリクローナルを製造する細胞系統を共に構成する個々の細胞が、組み換えポリクローナル抗RSV抗体の1つのメンバーをコードする個別の核酸配列の1つ以上のコピーを担持し、そして1つ以上のコピーが各細胞のゲノムに組み込まれるように、変異体核酸配列のライブラリーでトランスフェクトされるタンパク質発現細胞の集団を指す。組み換えポリクローナルを製造する細胞系統を構成する細胞は、例えば、抗生物質選択によって、組み込まれた個別の核酸配列を保持するそれらの能力について選択される。そのような製造細胞系統を構成することができる細胞は、例えば、細菌、真菌、真核細胞、例えば、酵母、昆虫細胞または哺乳動物細胞、特に、不死哺乳動物細胞系統、例えば、CHO細胞、COS細胞、BHK細胞、骨髄腫細胞(例えば、Sp2/0細胞、NS0、YB2/0)、NIH3T3、および不死化ヒト細胞、例えば、HeLa細胞、HEK293細胞、またはPER.C6であり得る。]
[0037] 用語「バイアス」は、組み換えポリクローナルタンパク質産生中の現象を示すために使用され、ここで、ポリクローナルベクター、ポリクローナル細胞系統、またはポリクローナルタンパク質の組成は、無作為な遺伝子変異、個々の細胞間の増殖速度論の差異、異なる発現構築物配列間の発現レベルの差異、またはDNAのクローニング効率の差異により、経時的に変化する。]
[0038] 用語「RFLP」は、「制限酵素断片長多型」、制限酵素による切断後、核酸分子フラグメントの泳動ゲルパターンが解析される方法を指す。]
[0039] 用語「5’UTR」は、mRNAの5’非翻訳領域を指す。]
[0040] 用語「部位特異的組み込みを回避する条件」は、部位特異的組み込みを得るために可能な方法のいずれをも含まないトランスフェクションプロセスを指す。部位特異的組み込みは、例えば、リコンビナーゼと、宿主細胞の染色体におけるリコンビナーゼの認識部位との組み合わせを使用して、達成することができる。リコンビナーゼはまた、染色体の特定の部位を認識するヌクレオチドストレッチに共有結合させてもよい。部位特異的組み込みもまた、より低い効率ではあるが、相同組み換えを使用して、達成することができる。組み込みベクターを使用する場合、部位特異的組み込みを回避することにより、しばしば、宿主細胞のゲノム全体を通して、無作為な位置に組み込みが生じる。]
[0041] 用語「無作為な組み込み」は、宿主細胞のゲノムへの無作為な位置での発現ベクターの組み込みを指す。無作為の辞書的な意味は、各項目について、この場合、組み込み部位について、可能性が等しいことである。細胞をトランスフェクトする場合、染色体のいくつかの部分は、他の部分よりも組み込み事象を受けやすい傾向があるため、すべての組み込み部位が、絶対的に等しい組み込みの可能性を示すわけではない。特定の組み込み部位に発現ベクターを誘導するための処置を何ら行わない場合、発現ベクターは、可能な組み込み部位のグループ内の無作為な位置に組み込まれる。従って、本発明に関して、「無作為な組み込み」とは、予め決定された位置に発現構築物を誘導するための処置が何ら行われないトランスフェクション手順であると理解すべきである。予め決定された位置に発現ベクターを誘導するための手段がなければ、「無作為な組み込み」を確実にするのに十分である。それによって、組み込み部位は、トランスフェクトされた集団において細胞ごとに異なり、そして正確な組み込み部位は、予測不能であるとみなすことができる。]
[0042] 用語「安定に組み込まれた」は、宿主細胞のゲノムへの発現ベクターの組み込みを指し、ここで、組み込みは、少なくとも20、より好ましくは30、より好ましくは40、より好ましくは50、75のような、例えば100世代以上を超えて安定を保持する。]
[0043] 略語:「CMV」=(ヒト)サイトメガロウイルス。「AdMLP」=アデノウイルス主要後期プロモーター。SV40ポリA=シミアンウイルス40ポリAシグナル配列。GFP=緑色蛍光タンパク質。TcR=T細胞受容体。ELISA=酵素免疫測定法。LTR=長末端反復。]
図面の簡単な説明

[0044] ポリクローナル細胞バンクを作製するためのプロセスの略図。図は、ポリクローナル細胞バンク、例えば、ポリクローナルマスター細胞バンクを得るのに必要な工程を図式的に例示する。a)は、異なる発現ベクターAb.1、Ab.2、Ab.3などを例示し、それぞれが、ポリクローナル抗RSV抗体の異なるかつ個別のメンバーをコードする。b)は、発現ベクターでトランスフェクトしようとする宿主細胞を例示する。c)は、個々の細胞において、異なる位置および異なるコピー数での発現ベクターの組み込みを例示する。d)は、ポリクローナル抗RSV抗体のメンバーのそれぞれについての細胞のクローンの選択を例示する。この特定の場合、例示を簡単にするために、ポリクローナル抗RSV抗体の1つの個別のメンバーあたりただ1つのクローンを示す。工程e)は、ポリクローナル細胞バンクを作製するために工程d)において選択されたクローンの混合を例示する。
重鎖および軽鎖をコードする原型ベクター。エレメントは以下のとおりである:間にスペーサーエレメント(スタッファー)を伴う2つの同一な頭−頭型ヒトCMVプロモーター、重鎖(VH+IgG1定常領域)および軽鎖(κ)のコーディング領域、bGHポリA=ウシ成長ホルモンポリアデニル化配列、SV40ポリA=SV40ポリアデニル化配列、重鎖および軽鎖のゲノムリーダー、IRES+DHFR=ECMV内部リボソーム進入部位およびマウスジヒドロ葉酸レダクターゼcDNA、pUC ori=pUC複製開始点、bla,amp=アンピシリン耐性遺伝子。
E1A発現ベクターpML29。ベクターは、pcDNA3.1+(Invitrogen)に基づく。エレメントは以下のとおりである:CMV=ヒトCMVプロモーター、E1a=アデノウイルス5型13Sトランス活性化因子のcDNA、bGHポリA=ウシ成長ホルモンポリアデニル化領域、SV40EP=SV40初期プロモーター、Neo=neo耐性遺伝子、SV40ポリA=SV40ポリアデニル化領域、AMP=アンピシリン耐性をコードするβ−ラクタマーゼ遺伝子。
精製されたSym003抗体818−4(レーン2および8)、810−7(レーン3および9)、824−7(レーン4および10)、ならびに824−18(レーン5および11)の還元(レーン2〜5)および非還元状態(レーン8〜11)下のSDS−PAGE。1〜8μgの精製されたタンパク質をゲルに適用した。接尾辞(−4、−7、−7、−18)は、抗体を発現する細胞のクローンを示す。]
[0045] 組み換えポリクローナル抗RSV抗体発現系
本発明は、組み換えポリクローナル抗RSV抗体の一貫した製造方法を提供する。そのような抗体には、完全抗体、Fabフラグメント、Fvフラグメント、および単一鎖Fv(scFv)フラグメントが含まれる。特に、組み換え治療用ポリクローナル抗RSV抗体の大規模製造および産生のために、本発明を使用することができることが考慮される。]
[0046] 本発明の製造方法の主な利点の1つは、組み換えポリクローナル抗RSV抗体を構成するすべてのメンバーを、1もしくは数個のバイオリアクターまたはそれらの等価物中で産生させることができることである。さらに、組み換えポリクローナル抗RSV抗体組成物は、プロセス中に組み換えポリクローナル抗RSV抗体を構成する個々のメンバーを分離する必要なく、単一の調製物としてリアクターから精製することができる。本明細書に記載の技術は、一般的に、原則として上限なく、多くの個々のメンバーを有するポリクローナル抗RSV抗体を産生させることができる。]
[0047] 使用される宿主細胞系統は、好ましくは、典型的にバイオ医薬品用タンパク質発現に使用される細胞、例えば、CHO細胞、COS細胞、BHK細胞、骨髄腫細胞(例えば、Sp2/0細胞、NS0、YB2/0)、NIH3T3、およびHeLa細胞、HEK293細胞、またはPER.C6のような不死化ヒト細胞を含んでなる哺乳動物細胞系統である。本発明では、CHO細胞、より詳細には、改変されたDG44クローンを使用した。CHO細胞は抗体の組み換え製造に広範に使用されるため、およびDG44クローンは、コードされた遺伝子の増幅をさらに可能にする代謝選択マーカーDHFRとの組み合わせで使用することができるため、この特定の細胞系統の選択を行った。DG44細胞系統を、トランスフェクションによって改変し、そしてサブクローニングした。これは、全体的な収率を増加するために行った。サブクローニングされた細胞系統は、均一な増殖速度および異なる抗RSV抗体について均一かつ高い発現レベルを有する細胞クローンを提供する極めて安定な細胞系統である。]
[0048] BHK−21細胞またはCHOのdhfr−変異体、例えば、CHO−DUKX−B11もしくはDG44もしくはCHO−SもしくはCHO−K1は、本発明の実践に好適な哺乳動物細胞である。これらの細胞は、当該技術分野において周知であり、そして例えば、American Type Culture Collection,(A.T.C.C.)Rockville,Md.(BHK−21)またはDr.Lawrence Chasin,Columbia University,New York(CHO DUKX−B11もしくはDG44)から広範に利用可能である。これらの細胞は、懸濁培養液における増殖に良好に適応し、および/または低い血清濃度下で増殖することができ、そしてDHFR選択マーカーと共同して使用することができる。]
[0049] 結果として、当業者であれば、DG44クローンの代わりに他のクローンを用いることが可能であり、そしてCHO細胞の代わりに記載の他の哺乳動物細胞を用いるか、またはなお、植物細胞、酵母細胞、昆虫細胞、真菌および細菌を含む他のタイプの細胞を利用することが可能である。それ故、細胞タイプの選択は、本発明を制限することを意図しない。]
[0050] 本発明の組み換えポリクローナル抗RSV抗体は、天然では可変性である異なるが、相同な抗RSV抗体分子を含んでなる抗RSV抗体組成物を含むことが意図され、これは、好適な実施形態において、抗RSV抗体が、天然に存在する多様性を含んでなることを意味する。]
[0051] 最も広範な態様では、ポリクローナル細胞系統は、細胞の2〜n個のサブ集団を含んでなり、各サブ集団は、組み換えポリクローナル抗RSV抗体の1つの個別の抗体メンバーを発現し、細胞は、ゲノムに無作為かつ安定に組み込まれた1つの個別の抗体メンバーをコードする少なくとも1つの発現構築物を含んでなり、ここで、前記組み換えポリクローナル抗RSV抗体の個別のメンバーは、本明細書の表3に列挙したVHおよびVLの対の群から選択されるCDR1、CDR2、およびCDR3領域を含んでなる抗体分子からなる群から選択される。]
[0052] 表3のCDR配列を伴う抗体を、RSV感染に暴露させた健康な成体から単離した。従って、抗体は、RSV感染に対する天然のヒト免疫応答を反映し、そしてこれらの特異的抗体に基づく抗体の組み合わせを作製して、天然のヒト免疫応答を模倣的に表すことができる。]
[0053] 表3由来の抗体の好適な組み合わせは、本明細書に記載の表6中の抗体組成物1〜56によって構成される。本明細書に記載の表6の抗体の組み合わせのすべてを、1つ以上のRSV株に対するインビトロ中和について試験したが、その多くが極めて強力であり得る。]
[0054] 個別のメンバーが、本明細書に記載の表6中の抗体組成物2、9、13、17、18、28、33、および56のいずれか1つ、さらになお好ましくは、抗体組成物28、33、および56のいずれか1つにおけるように組み合わされる、抗体の組み合わせが特に好適である。これらの組み合わせは、極めて強力であり、そしてRSV感染の動物モデルにおいて試験されている。それらは、予防的に投与した場合、肺ウイルス負荷を顕著に減少することが可能である。]
[0055] 他の実施形態では、ポリクローナル抗体の個別のメンバーは、本明細書において定義したクローン735、736、744、793、795、796、799、800、801、804、810、811、812、814、816、817、818、819、824、825、827、829、830、831、835、838、841、853、855、856、857、858、859、861、863、868、870、871、880、881、884、886、888、ならびに894のVHおよびVL配列を含んでなる抗体からなる群から選択される。]
[0056] 好適な実施形態では、個別のメンバーは、クローン793、800、810、816、818、819、824、825、827、831、853、855、856、858、868、880、888、および894由来の抗体、ならびに前記抗体のCDRを含む抗体からなる群から選択される。これらの抗体を、1つ以上のRSV単離体に対するウイルス中和アッセイにおけるモノクローナル抗体として試験した(表5)。]
[0057] 無作為に組み込まれた発現構築物を含んでなる改変されたCHO細胞を、クローン810、818、819、824、825、827、858、894、793、816、853、855、ならびに856のVHおよびVL配列を含んでなる次の抗体の発現のために、調製した。これらの抗体を、表6中のいくつかの組み合わせで試験したが、ポリクローナル抗RSV抗体を作製するのに好適な抗体である。]
[0058] ポリクローナル抗RSV抗体に含めるのに特に好適な抗体は、クローン824によってコードされる抗体またはクローン824のCDRを伴う抗体;およびクローン810によってコードされる抗体またはクローン810のCDRを伴う抗体である。]
[0059] 強力な抗RSV抗体を得るために、ポリクローナル抗RSV抗体は、Fタンパク質に結合することが可能な少なくとも1つの個別の抗体分子、およびGタンパク質に結合することが可能な少なくとも1つの個別の抗体分子を含んでなることが好ましい。より好ましくは、それは、F−タンパク質を標的にする少なくとも2つの抗体およびGタンパク質を標的にする2つの抗体を含む。さらにより好ましくは、組成物は、2つの標的タンパク質、FおよびGのそれぞれに対する少なくとも3つの抗体を含んでなる。]
[0060] ポリクローナル抗体は、2つ以上の抗体、好ましくは、3つ以上のような、例えば、4つ以上、5つ以上のような、例えば、6つ以上、7つ以上のような、例えば、8つ以上、9つ以上のような、例えば、10以上、15以上のような、例えば、20以上、25以上のような、例えば、30以上、40以上のような、例えば、50以上の抗体を含んでなり得る。]
[0061] ポリクローナル抗体中の個別の抗体分子の数が増加すると、最終産物中の各抗体の濃度は減少するため、各抗体は等量で存在するものと想定される。さらに加えて、ポリクローナル細胞系統によって発現される抗体の数が増加すると、製造中に抗体のうちの1つが消失する危険性が増加する。従って、ポリクローナル抗体は、好ましくは、50未満の抗体、40未満の抗体のような、例えば、30未満の抗体、25未満の抗体のような、例えば、20未満の抗体またはなお15未満の抗体を含んでなる。]
[0062] 本発明に関して、ポリペプチド配列の多様性(多クローン性)はまた、例えば、ヒトアイソタイプIgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、IgA2、IgM、IgD、およびIgEのような2つ以上の異なる抗体アイソタイプを含有する抗体の混合物の場合におけるようないわゆる定常領域または抗体ポリペプチド鎖のC領域に存在する個々の抗体分子間の差異を説明するものと理解することができる。それ故、組み換えポリクローナル抗RSV抗体は、可変領域(V領域)もしくは定常領域(C領域)またはそれらの両方における個々の抗体分子間の配列差異によって特徴付けられる抗体分子を含んでなり得る。好ましくは、以後の精製がかなり容易になるため、抗体は、同じアイソタイプである。例えば、アイソタイプIgG1、IgG2、およびIgG4の抗体はすべて、プロテインAアフィニティークロマトグラフィーを使用して共に精製することができるため、これらを組み合わせることもまた考えられる。好適な実施形態では、ポリクローナル抗体を構成するすべての抗体は、精製をさらに容易にするために同じ定常領域を有する。より好ましくは、抗体は、定常領域が同じである重鎖を有する。軽鎖の定常領域もまた、個別の抗体で同じであってもよい。]
[0063] いわゆる定常領域、特に、抗体の重鎖における多クローン性は、抗体の治療応用の点で興味深い。免疫グロブリンの異なるアイソタイプは、自然免疫応答の異なる態様に関与し得る(Canfield and Morrison 1991. J.Exp.Med. 173, 1483-91;Kumpelet al. 2002. Transfus.Clin.Biol. 9, 45.-53;Stirnadel et al. 2000. Epidemiol. Infect.124, 153-162)ため、様々な免疫グロブリンアイソタイプは、治療のために抗体を利用する場合、組み合わせることが所望され得る異なる生物学的機能を有する(表1にまとめた)。]
[0064] 表1:ヒト免疫グロブリンアイソタイプの生物学的機能]
[0065] クローン多様性
細胞系統のクローン多様性は、組み換えポリクローナルタンパク質を発現する細胞のプールから単離されたクローンに対するRFLPによって解析してもよい。(RT)−PCR産物の配列決定により、クローン多様性を解析するもう1つの可能性が示される。多様性はまた、細胞系統によって産生される組み換えポリクローナル抗RSV抗体に対する機能的試験(例えば、ELISA)によって解析することもできる。WO 2006/007853は、ポリクローナル細胞系統およびポリクローナルタンパク質の特徴付けのための方法を開示している。これらの方法は、細胞系統のクローン多様性および得られたポリクローナル抗RSV抗体を解析するために使用することができる。]
[0066] クローンバイアス(即ち、ポリクローナル抗体を構成する個々の抗体の含有量の漸次的な変化)が存在する場合、トランスフェクションに使用された最初のライブラリーのクローン多様性を組み換えポリクローナル抗RSV抗体を発現する細胞(細胞系統)のプールにおいて見出される多様性と比較することによって、これを見積もることができる。]
[0067] クローン多様性は、ポリクローナル抗RSV抗体の個々のメンバーの分布として評価してもよい。このような分布は、トランスフェクション中に細胞系統に最初に導入された異なるコーディング配列の数と比較した、最終ポリクローナル抗RSV抗体組成物中の異なる個々のメンバーの総数として、評価することができる。このような場合、トランスフェクションにおいて最初に使用されたコーディング配列の少なくとも50%が最終ポリクローナル抗RSV抗体の異なる個々のメンバーとして同定することができる場合、好ましくは、少なくとも75%、より好ましくは、少なくとも80%、より好ましくは、少なくとも90%、例えば、少なくとも95%、97%、98%または99%を同定することができる場合、十分な多様性が獲得されたものとみなされる。別の方法で表現すれば、製造中に、ポリクローナル抗RSV抗体のうちの1つのメンバーが消失しただけの場合、または2、3、4もしくは5つのメンバーが消失した場合、クローン多様性は十分であるとみなすことができる。]
[0068] 好ましくは、ポリクローナル組成物の個々のメンバーの分布は、個々のメンバー間の共通分布について評価される。このような場合、最終ポリクローナル抗RSV抗体組成物において、全量の75%を超えるタンパク質を構成する抗RSV抗体組成物のメンバーが1つもない場合、十分なクローン多様性が獲得されたものとみなされる。好ましくは、最終ポリクローナル抗RSV抗体組成物中抗体の全量のうち、50%、なおより好適には、25%、および最も好適には、10%を超える個々のメンバーが存在しない。ポリクローナル抗RSV抗体組成物中の個々のメンバーの分布に基づくクローン多様性の評価は、RFLP解析、配列解析およびポリクローナル抗RSV抗体の特徴付けについて後に記載するアプローチのようなタンパク質解析によって、達成することができる。]
[0069] クローン多様性はまた、最終産物において、各抗体の予め定義された相対量を設定することによって、定義してもよい。10の個別の抗体を伴うポリクローナル抗体では、予め定義された相対量は、各抗体について、例えば、10%であってもよい。予め決定された相対量はまた、個別の抗体ごとに異なっていてもよい。このとき、産物中の個別の抗体の量と予め定義された相対量との違いが75%未満の場合、クローン多様性は十分であるということができる。好ましくは、予め決定された相対量との違いが50%未満、なおより好適には、25%未満、および最も好適には、10%未満である。]
[0070] a)発現レベルの差異の結果として、b)細胞増殖のばらつきの結果として、生じることがあるクローンバイアスの結果、クローン多様性が減少し得る。そのようなバイアスが生じる場合、クローン多様性の消失のこれらの根源のそれぞれは、本明細書に記載の方法に若干の変更を加えることによって、改善され得る。]
[0071] 細胞系統における個々の細胞の細胞増殖速度のばらつきにより、長期間にわたると、バイアスが組み換えポリクローナル抗RSV抗体発現に導入される可能性があり、細胞系統によって発現される組み換えポリクローナルタンパク質のいくつかのメンバーの存在を増加または減少させる。本方法が、宿主細胞のゲノムへの無作為な組み込みに基づく場合、位置およびコピー数は、両方とも、ポリクローナル細胞系統のメンバー間で異なる。これにより、クローン間で、増殖速度および発現レベルに差異が生じ得る。類似の増殖速度を有する細胞のクローンを選択することによって、この問題は、最小限に抑えられる。さらなる可能性は、ポリクローナルタンパク質の各メンバーに対し、1つを超えるクローンを使用することである。例えば、ポリクローナルタンパク質の単一のメンバーを発現する3〜5の間のクローンが使用される場合、ポリクローナル抗RSV抗体の各メンバーに1つのクローンのみの場合と比較して、組成物の安定性は増加し得る。]
[0072] 組み換えポリクローナルタンパク質の1つの個別のメンバーを発現する細胞は、好ましくは、1個以上のクローニングされた細胞、2個以上のような、例えば、3個以上、4個以上のような、例えば、5個以上、6個以上のような、例えば、7個以上、8個以上のような、例えば、9個以上、10個以上のような、例えば、11個以上、12個以上のような、例えば、13個以上、14個以上のような、例えば、15個以上、16個以上のような、例えば、17個以上、18個以上のような、例えば、19個以上、20個以上のような、例えば、21個以上、22個以上のような、例えば、23個以上、24個以上のような、例えば、25個以上、26個以上のような、例えば、27個以上、28個以上のような、例えば、29個以上、30個以上のような、例えば、35個以上、40個以上のような、例えば、45個以上、50個以上のような、例えば、60個以上、70個以上のような、例えば、80個以上、90個以上のような、例えば、100個以上から誘導される。ほとんどの目的のためには、クローニングされた細胞の数は、50個未満、例えば、20個未満、15個未満のような、例えば、10個未満である。]
[0073] この問題に取り組むためのもう1つの方法は、増殖速度、倍加時間、発現レベル、産生レベル、経時的産生の安定性、生存能、抵抗性、頑健性、形態、およびコピー数からなる群から選択される1つ以上の基準に関して、所定の予め設定された限界内で、細胞が均質であることを確実にするために、1つ以上の選択基準を使用することである。]
[0074] 増殖速度のばらつきの1つの理由は、最初のトランスフェクションに使用した開始細胞系統を構成する細胞の集団が異種であることである。細胞系統の個々の細胞は、長期間にわたり、異なって発達することが公知である。より同種の出発物質を確実にするために、発現ベクターによるトランスフェクションの前に、細胞系統から単一細胞レベルへの限界希釈を使用し、そして各単一細胞を細胞の新たな集団にまで増殖させて(いわゆる限界希釈による細胞のサブクローニング)、細胞系統のサブクローニングまたは反復サブクローニングを実施してもよい。]
[0075] 良好に定義された細胞集団を確実にする単一細胞クローニングのための別のおよび好適な方法は、トランスフェクション後、但し、選択手順前に、蛍光標識細胞分取(FACS)を使用することである。蛍光標識抗体を使用して、IgG構築物でトランスフェクトされた細胞のプールから誘導された高産生性細胞を富化することができる(Brezinsky et al. J. 2003. Immunol Methods277, 141−155)。FACS分取を使用することの利点は、この方法が、(単一細胞をウェルに分取することによって)単一細胞クローニングを組み合わせる一方、同時に、各単一細胞の発現レベルに関する情報を提供することである。分取手順をさらに改善するために、死んだかまたは死にかかっている細胞を廃棄するように、生存率染色を含めることができる。FACS手順により、細胞は、剪断ストレスを含むかなり過酷な条件に供される。これは、間接的に、そのような条件に対する耐性について、細胞が選択されることを意味する。さらに加えて、FACS手順が自動化され、多数の単一細胞の分取が可能である。]
[0076] また、FACS方法を使用して、類似のレベルの免疫グロブリンを発現する細胞を分取することができ、それによって、産生性に関して、同種の細胞集団が作製される。同様に、蛍光染料5,6−カルボキシルフルオレセインジアセテートスクシンイミジルエステル(CFSE)による標識を使用することによって、類似の増殖速度を示す細胞を、FACS方法によって選択することができる。]
[0077] 本発明の重要な実施形態は、ポリクローナル抗RSV抗体の各メンバーに対して1つ以上のクローニングされた細胞系統を作製することである。単一細胞クローンの作製は、多くの標準的な技術のうちのいずれか1つを使用して行ってもよい。しかし、生存能およびIgGレベルについて細胞が選択され、そして個々にウェルに分取されるFACS細胞分取は、一貫して、ポリクローナルワーキング細胞バンクを調製するのに適切な安定なクローンを提供するようになっていることが判明している。個々のクローンは、好ましくは、細胞分取後、選択圧下で培養され、所定の日数後に選択される。クローンが分取後の同じ日に選択される場合、クローンの増殖速度は、比較的均一である。これに加えて、コロニーを目視で調べて、本来の非トランスフェクト細胞系統と比較して、形態が全体的に変化し、増殖速度が低いクローンを廃棄する。最終的に、抗体発現のレベルは、例えば、ELISAまたは他の解析技術を使用してアッセイすることができ、そして高くかつ比較的均一な発現レベルを有するクローンを選択することができる。]
[0078] 増殖速度によって誘導されたバイアスが発達する場合であっても、個々のメンバーの消失または過剰出現は、最終組み換えポリクローナルタンパク質産物の多様性要件および経時的な多様性の安定性に依存しており、必ずしも決定的な要因とは限らないかもしれない。]
[0079] 組み換えモノクローナル抗RSV製造システム
本発明はまた、所定のモノクローナル抗RSV抗体の発現のための細胞系統に関する。ポリクローナル抗体のための細胞系統の確立、細胞の選択、ベクターの設計、クローニングストラテジー、細胞の培養、および抗体の回収について述べることの多くもまた、本発明のモノクローナル態様に関する。]
[0080] 最も広範な「モノクローナル」態様では、本発明は、表3に列挙した抗体の少なくとも相補性決定領域(CDR)を含んでなる抗体からなる群から選択される抗RSV抗体の発現を指令することを可能にする発現構築物を含んでなる細胞であって、ゲノムの無作為な位置に安定に組み込まれた少なくとも1つの発現構築物を含んでなる、細胞に関する。]
[0081] そのような細胞は、前記細胞のゲノムへの無作為な組み込みを可能にし、そして無作為な位置で安定に組み込まれた発現構築物を有する少なくとも1つの細胞を選択する条件下で、上に定義した前記抗RSV抗体をコードする発現構築物で細胞をトランスフェクトすることによって、作製してもよい。そのような条件下のトランスフェクションにより、しばしば、無作為な位置における宿主細胞のゲノムへの2つ以上の発現構築物の組み込みがもたらされる。]
[0082] 無作為な組み込みを十分に利用するために、発現構築物の増幅を選考し、そしてなおより高い発現レベルを生じる条件下で、トランスフェクションおよび/または選択を行ってもよい。]
[0083] 所定の実施形態では、モノクローナル抗RSV抗体は、クローン735、736、744、793、795、796、799、800、801、804、810、811、812、814、816、817、818、819、824、825、827、829、830、831、835、838、841、853、855、856、857、858、859、861、863、868、870、871、880、881、884、886、888、ならびに894のVHおよびVL配列対由来のCDRを含む抗体からなる群から選択される。これらのクローンのVHおよび軽鎖配列を本明細書に示す。]
[0084] 好適な実施形態では、モノクローナル抗RSV抗体は、クローン793、800、810、816、818、819、824、825、827、831、853、855、856、858、868、880、888、および894由来の抗体、ならびに前記抗体のCDRを含む抗体からなる群から選択される。]
[0085] なおさらに好適には、モノクローナル抗RSV抗体は、クローン793、800、810、818、819、824、825、827、831、853、858、888、および894由来の抗体からなる群から選択される。]
[0086] CDRがクローン810由来であるモノクローナル抗体か特に好適であり、そしてCDRがクローン824由来であるモノクローナル抗体がなおさらに好適である。両方の抗体とも、優れたウイルス中和効力を示し、そしてまた、RSV感染の動物モデルにおいて試験した場合、優れている。]
[0087] 宿主細胞
宿主細胞は、DNAをそれらの染色体に組み込むか、またはミニクロモソーム、YAC(酵母人工染色体)、MAC(マウス人工染色体)、またはHAC(ヒト人工染色体)のような染色体外エレメントを保持することができる任意の細胞から作製することができる。MACおよびHACについては、WO 97/40183(本明細書において参考として援用される)に詳細に記載されている。好ましくは、CHO細胞、COS細胞、BHK細胞のような哺乳動物細胞、骨髄腫細胞(例えば、Sp2/0、YB2/0もしくはNS0細胞)、NIH3T3のような繊維芽細胞、およびHeLa細胞、HEK293細胞、またはPER.C6のような不死化ヒト細胞が使用される。しかしまた、植物細胞、昆虫細胞、酵母細胞、真菌、大腸菌(E.coli)などのような非哺乳動物の真核または原核細胞を用いることもできる。同じ宿主細胞を、モノクローナル抗体発現およびポリクローナル抗体発現に使用することができる。]
[0088] 本発明の一実施形態では、出発物質として使用すべき細胞系統は、ベクターのライブラリーによるトランスフェクションの前に、細胞系統から単一細胞レベルへのいわゆる限界希釈を実施し、それに続いて、各単一細胞を細胞の新たな集団にまで増殖させることによって、サブクローニングされる。そのようなサブクローニングはまた、所望であれば、正しい細胞系統を選択するプロセスの後半に実施することもできる。単一細胞クローニングのための他の方法として:FACSクローニング(Brezinsky et al. J. 2003. Immunol Methods277, 141−155)、LEAPTM技術(Cyntellect, San Diego, California, USA)、およびClonePix(Genetix, UK)が挙げられる。]
[0089] 組み込みのためのベクター
適切なベクターは、適切な選択遺伝子を含んでなる。哺乳動物細胞発現での使用に適切な選択遺伝子として、チミジンキナーゼ遺伝子(TK)、グルタミンシンテターゼ遺伝子(GS)、トリプトファンシンターゼ遺伝子(trpB)またはヒスチジノールデヒドロゲナーゼ遺伝子(hisD)のような栄養選択を可能にする遺伝子が挙げられるが、これらに限定されない。さらに、選択マーカーは、ヒポキサンチンおよびチミジン欠損培地により選択することができ、そしてメトトレキサートによりさらに選択することができるジヒドロ葉酸レダクターゼ遺伝子(dhfr)、ミコフェノール酸により選択することができるキサンチン−グアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ遺伝子(gpt)、真核細胞においてG418により、そして原核細胞においてネオマイシンまたはカナマイシンにより選択することができるネオマイシンホスホトランスフェラーゼ遺伝子(neo)、ハイグロマイシンにより選択することができるハイグロマイシンBホスホトランスフェラーゼ(hyg、hph、hpt)遺伝子、ピューロマイシンにより選択することができるピューロマイシンN−アセチル−トランスフェラーゼ遺伝子(pac)、またはブラストサイジンにより選択することができるブラストサイジンSデアミナーゼ遺伝子(Bsd)、ゼオシンおよびブレオマイシンに対する耐性を仲介するゼオシン耐性遺伝子(Sh ble)のような薬剤耐性を付与する代謝拮抗剤耐性遺伝子である。最後に、緑色蛍光タンパク質(GFP)、神経成長因子受容体(NGFR)もしくは他の膜タンパク質、またはβ−ガラクトシダーゼ(LacZ)のような、例えば、フローサイトメトリーによる分取を可能にするタンパク質をコードする遺伝子もまた、選択マーカーとして使用することができる。]
[0090] 選択マーカーは、個別の発現ベクター上に局在してもよく、それ故、選択マーカーをコードする発現ベクターおよび抗RSV抗体または抗RSV抗体のサブユニットをコードする1つ以上の発現ベクターによる同時トランスフェクションが実施される。選択マーカーはまた、抗体をコードする発現ベクターに局在してもよい。このような後者の場合、選択マーカーは、好ましくは、抗体またはそのサブユニットの1つをもコードする転写物上に局在する。これは、例えば、IRES構築物を使用して行うことができる。抗体の場合では、選択マーカーは、好ましくは、例えば、抗体の重鎖のような最も大きなサブユニットをコードする転写物上に局在する。]
[0091] 抗体遺伝子の組み込みのためのベクターは、組み換えポリクローナル抗RSV抗体の1つのメンバーをコードするDNA、その上流に、タンパク質の発現を指令するそれ自体の哺乳動物プロモーターをさらに含んでなる。抗RSV抗体の鎖をコードするDNAの上流には、それぞれの鎖の高レベルの発現(二方向性または一方向性)を指令するそれら自体の哺乳動物プロモーターがあり得る。二方向性発現では、発現ベクターにおける頭−頭型プロモーター構成を使用することができ、そして一方向性発現では、2つのプロモーターまたは例えば、IRES配列と組み合わされた1つのプロモーターを、発現に使用することができる。同じ転写物によってコードされ、そしてIRES配列によって分離される2つの異なるサブユニットを伴う2シストロン性発現ベクターも同様に考えられる。]
[0092] 適切な頭−頭型プロモーター構成には、例えば、両方の配向においてマウスメタロチオネイン−1プロモーターを伴うAdMLPプロモーター、両方の配向において伸長因子−1プロモーターを伴うAdMLPプロモーター、または両方の配向においてMPSVプロモーターを伴うCMVプロモーター、または両方の配向において使用されるCMVプロモーターがあるが、これらに限定されない。]
[0093] 抗体の場合、経験から、細胞によって発現される重鎖の量は、軽鎖の量を超えるべきではないことが明らかにされている。従って、軽鎖の発現を指令するプロモーターは、好ましくは、少なくとも、重鎖の発現を指令するプロモーターと同程度に強力である。]
[0094] 機能的リーダー配列をコードする核酸配列は、遺伝子産物を小胞体へ指令するか、またはオルガネラのような細胞内の特定の局在を指令するための発現ベクターに含めることができる。強力なポリアデニル化シグナルを、タンパク質をコードするDNA配列の3’側に配置することができる。ポリアデニル化シグナルは、新生RNA転写物の終結およびポリアデニル化を確実にし、そしてメッセージ安定性に相関する。組み換えポリクローナル抗RSV抗体のメンバーをコードするDNAは、例えば、抗体の重鎖および軽鎖の両方または抗体フラグメントをコードすることができ、場合により、各遺伝子配列の上流に、それら自体の哺乳動物プロモーターエレメントおよび/または下流に、2つの鎖のそれぞれの高レベル発現を指令する強力なポリAシグナルが存在する。]
[0095] 組み込みのための発現ベクターは、目的の部位における発現の増加のためのエンハンサー、アンチリプレッサー、またはUCOE(偏在性クロマチンオープニングエレメント)のようなさらなる転写調節エレメントを担持することができる。エンハンサーは、転写に関与する核内タンパク質と特異的に相互作用する核酸配列である。UCOEは、クロマチンを開放するか、またはクロマチンを開放状態で維持し、そして作動可能に連結された遺伝子の再現可能な発現を容易にする(WO 00/05393およびBenton et al, Cytotechnology 38:43-46, 2002においてより詳細に記載されている)。さらなるエンハンサーとして、例えば、Girod & Mermod 2003(“Chapter 10: Use of scaffold/matrix-attachment regions for protein production”, pp 359-379 in Gene Transfer and Expression in Mammalian Cells, SC Makrides (ed), 2003, Elsevier Science BV)に記載のマトリックス付着領域(MAR)が挙げられる。アンチリプレッサーエレメントとして、STARエレメント(Kwaks et al Nat Biotechnol. 2003 May;21(5):553-8)が挙げられるが、これらに限定されない。上記の1つ以上の調節エレメントが宿主細胞の染色体に組み入れられる場合、それらは、異種調節エレメントと称される。]
[0096] 抗RSV抗体の高レベル発現のための発現系の確立
核酸配列を細胞に導入するための方法は、当該技術分野において公知である。これらの方法は、典型的に、細胞、ゲノムまたは染色体外エレメントに目的の配列を導入するためのDNAベクターの使用を含む。細胞のトランスフェクションは、リポフェクション、化学的トランスフェクション(chemically mediated transfection)、リン酸カルシウム沈殿、エレクトロポレーション、マイクロインジェクション、リポソーム融合、RBCゴースト融合、プロトプラスト融合、ウイルス形質導入などを含む、当業者に公知の多くの方法によって達成され得る。]
[0097] 宿主細胞系統のトランスフェクションでは、各ベクターが、組み換えポリクローナル抗RSV抗体の1つのメンバーをコードする核酸配列のただ1つのコピーを含んでなるベクターのライブラリーが使用される。発現ベクターのこのようなライブラリーは、組み換えポリクローナル抗RSV抗体を総体的にコードする。組み込みのための適切なベクターについては、前のセクションで説明した。]
[0098] 組み換えポリクローナルを製造する細胞系統の作製およびそのような細胞系統からの組み換えポリクローナル抗RSV抗体の産生は、いくらかの異なるトランスフェクションおよび製造ストラテジーによって得ることができる。]
[0099] 図1に例示するトランスフェクションの好適な方法は、ライブラリーを構成する個々のベクターを使用して、宿主細胞が個別にトランスフェクトされるハイスループット法である。この方法は個々のトランスフェクションと称される。個々にトランスフェクトされた宿主細胞は、好ましくは、個別に選択される。しかし、それらはまた、選択前にプールしてもよい。選択時に作製される個々の細胞クローンは、発現レベル、増殖速度および組み込みパターンについて解析してもよく、そして好ましくは、類似の増殖速度、類似のコピー数、類似の発現および/または類似の頑健性レベルを伴う細胞クローンを使用して、ポリクローナル抗RSV抗体ライブラリーストックを作製してもよい。ストックを作製する前、それらがストックから回収された直後、または短い増殖および順応時間後に、個々の細胞クローンを混合して、所望される細胞系統を得ることができる。このアプローチは、組成物の安定性をさらに改善し得る。工程a〜dを使用して、モノクローナル抗RSV抗体の発現のための細胞系統を確立してもよい。] 図1
[0100] 抗RSV抗体では、宿主細胞のゲノムへの複数の組み込みを可能にするバルクトランスフェクションにより、サブユニットのスクランブルが生じる。多くの場合、薬学的用途のための組み換えポリクローナル抗RSV抗体の製造のように、スクランブルは回避されるべきである。多量体タンパク質では、スクランブルが許容可能である場合、または各宿主細胞のゲノムへのただ1つのコピーの組み込みを確実にする条件下でトランスフェクションが行われる場合、バルクトランスフェクションを行うことができる。そのような方法の例として、レトロウイルス形質導入およびスフェロプラスト融合が挙げられる。]
[0101] ポリクローナル細胞系統の凍結ストックは、組み換えポリクローナル抗RSV抗体製造の開始前に作製してもよい。製造のための所望されるポリクローナル細胞系統を得るために、クローンは、凍結ストックを作製する前、それらがストックから回収された直後、または短い増殖および順応時間後に混合することができる。]
[0102] 上記で概説した製造ストラテジーにおける共通の特徴は、組み換えポリクローナル抗RSV抗体を構成する個々のメンバーのすべてが、1つの、または限定された数のバイオリアクターのような容器において産生され得ることである。]
[0103] 発現レベルを増加する必要がある場合、遺伝子増幅は、DHFR遺伝子またはグルタミンシンテターゼ(GS)遺伝子、hprt(ヒポキサンチンホスホリボシルトランスフェラーゼ)またはトリプトファンシンテターゼ遺伝子の選択を使用して、実施することができる。これには、そのような選択マーカーを含んでなるベクターを使用する必要がある。本発明の1つの特定の特徴は、細胞の安定性を高く保持するために、コピー数を比較的低く保持することである。従って、細胞は、好ましくは、比較的穏当な選択圧下(例えば、実施例において使用した構築物のタイプでは、低濃度のMTX(例えば、1〜10nM)を伴うヌクレオシドを含まない培地中)で1回の選択に供されるだけである。穏当な選択圧では、極めて高いコピー数を伴う細胞の不安定性を回避する一方、高い発現を生じる平衡化されたコピー数がもたらされると考えられる。]
[0104] より高い発現レベルを達成するために、発現に使用される細胞系統は、ポリクローナル抗RSV抗体の発現を制御するプロモーターを増強することが可能な異種のトランス活性化因子を含んでもよい。トランス活性化因子およびプロモーターの適切な組み合わせの例を以下に列挙する。]
[0105] ]
[0106] 好ましくは、細胞系統は、トランス活性化因子をコードする発現構築物によりトランスフェクトされ、そしてクローンは、限界希釈または単一細胞クローニングのための他の方法を使用して、選択される。発現ベクターは、本明細書に記載の発現ベクターについて記載のように、プロモーター、選択マーカーなどのようなエレメントを含んでなり得る。好ましくは、トランス活性化因子の発現を制御するプロモーターは、伸長因子1プロモーター、CMVプロモーター、メタロチオネイン−1プロモーターなどのような構成性プロモーターである。好適な実施形態では、プロモーターは、CMVプロモーターである。]
[0107] ポリクローナル抗RSV抗体の製造のために、各抗RSV抗体メンバーが2つのポリペプチド鎖からなる場合、鎖の組み合わせは、それらが形成する抗RSV抗体の親和性、特異性および活性に重要である。この理由のため、ポリクローナル抗RSV抗体の個々のメンバーを構成するポリペプチド鎖は、好ましくは、組み込みに使用される同じベクターに配置され、それによって、それらが、プロセスを通して共に保持されることが確実になる。あるいは、宿主細胞は、重鎖および軽鎖の同族対をコードする発現ベクターの対でトランスフェクトすることができる。]
[0108] 以下の説明は、組み換えポリクローナル抗RSV抗体を発現する細胞系統を入手する仕方の1つの例である。]
[0109] 可変重鎖、およびκまたはλ軽鎖の全体によって囲まれた頭−頭型構築のような、対向する転写方向に配置された2つのプロモーターを有する構成性発現のためのユニバーサルプロモーターカセットを構築してもよく、これは、構築物全体を選択マーカーおよび重鎖定常領域を含んでなるベクターにトランスファーすることを可能にする。誘導発現のためのプロモーターカセットを使用することができることもまた、考慮される。さらに加えて、プロモーターは、対向する方向で転写を生じる尾−尾型または1方向性転写のための尾−頭型に配置することができる。誘導性プロモーターもまた、発現の制御に使用することができる。トランスフェクション後、好ましくは、細胞を、選択条件下で培養して、安定な形質転換体を選択する。]
[0110] 続いて、これらの条件下で生存する細胞を、従来の小さな培養フラスコ、Nunc多層細胞ファクトリー、小型の高収量バイオリアクター(MiniPerm, INTEGRA−CELLine)および中空糸型バイオリアクターWAVEバッグ(Wave Biotech, Tagelswangen, Switzerland)に至るスピナーフラスコのような異なる培養形において増殖させることができる。ELISAを使用して、抗体産生について細胞を試験してもよい。ポリクローナル細胞系統は、好ましくは、長期間の選択圧下での無血清培地中懸濁増殖における生存能について、選択される。]
[0111] 発現系における多クローン性の保存の評価
本発明に従えば、産生中に発現系の多クローン性が重度に変更しないことを確実にし、実際に多クローン性が変更された場合、産生を停止することが可能であることが、しばしば重要である。これは、本発明に従い、変異体核酸配列の相対的発現レベルをモニターすることによって、行われる。例えば、発現レベルは、例えば、RFLP解析、アレイもしくはリアルタイムPCRを使用してmRNAレベルで、または例えば、2次元ポリアクリルアミドゲル電気泳動、質量分析もしくは様々なクロマトグラフィー技術を使用してタンパク質レベルで、モニターすることができる。これらの技術により、数多くの個々の発現レベルすべてについてベースライン値を確立し、次いで、発現レベルが(全体的におよび相対的の両方で)変化しているかどうかを測定するために、産生中に培養物からサンプルを採取することが可能である。本発明の通常の実践では、ベースライン値周囲の値の範囲を確立することができ、相対的発現レベルが範囲外にあることが認められる場合、産生を終結させる。]
[0112] 細胞の培養および組み換えポリクローナル抗RSV抗体の産生
本明細書に記載の方法はまた、本発明のモノクローナル抗RSV抗体の製造にも適用する。]
[0113] 上記のように産生されるポリクローナル細胞系統は、細胞のゲノムに挿入された変異体核酸配列によってコードされるポリクローナル抗RSV抗体を発現するのに適切な条件下で、適切な倍地中で増殖させてもよい。細胞培養は、いくつかの工程で実施してもよい。哺乳動物細胞を使用する場合、選択された細胞を、好ましくは、懸濁液における増殖ならびに血清を含まない条件に適応させる。無血清培地における増殖への適応はまた、ポリクローナル細胞系統のためにクローニングされた細胞系統を混合する前に、有利に実施され得る。適応は、1つまたは2つの工程で、および選択圧を伴って、または伴わずに実施することができる。好ましくは、製造された薬品の純度を損なうことなく、製造期間を通して、選択を可能にする選択系が使用される。一般に、薬学的用途のための組み換え抗RSV抗体の製造では、最終産物が微量の抗生物質をも含有しないことをバリデートする必要があるため、選択圧を提供するために例えば、抗生物質または他の低分子量薬物を使用しないことが好ましい。]
[0114] ポリクローナル細胞系統が適切な条件に適応する場合、大規模化を開始することができる。この点において、ポリクローナルワーキング細胞ストック(ポリクローナルワーキング細胞バンク、pWCB)および/またはポリクローナルマスター細胞バンク(pMCB)を凍結させることができる。好ましくは、30〜100リットルのバイオリアクターが使用されるが、より小さな(5〜10リットル)またはより大きな(1,000、5,000、10,000、15,000リットルまで、もしくはなおより大きな)バイオリアクターを用いてもよい。適切な産生時間およびバイオリアクターサイズの選択は、バッチからの所望されるタンパク質収量および細胞系統由来の発現レベルに依存する。時間は、2日間から3箇月まで変動してもよい。発現された組み換えポリクローナル抗RSV抗体は、細胞から回収してもよく、または上清から回収してもよい。組み換え抗RSV抗体は、当業者に公知の手順に従って、精製および特徴付けを行ってもよい。精製手順の例を以下に列挙する。特徴付け手順の例は、例えば、WO 2006/007853に認められ得る。]
[0115] 培養上清からの組み換えポリクローナル抗RSV抗体の精製
培養上清からの抗RSV抗体の単離は、タンパク質の物理化学的特性の差異、例えば、分子量の差異、実効電荷、疎水性、または特異的リガンドもしくはタンパク質に対する親和性を利用する様々なクロマトグラフィー技術を使用することで可能である。それ故、タンパク質は、ゲルろ過クロマトグラフィーを使用して分子量に従って、またはイオン交換(カチオン/アニオン)クロマトグラフィーを使用するかもしくは代わりにクロマトフォーカシングを使用して実効電荷に従って、分離してもよい。同様に、タンパク質は、疎水性相互作用を使用する疎水性、あるいは特異的に固定化されたリガンドもしくはタンパク質に対する親和性の差異を利用する電荷誘導クロマトグラフィーまたはアフィニティークロマトグラフィーに従って、分離してもよい。それ故、抗RSV抗体のようなタンパク質の複雑な混合物の精製は、様々なクロマトグラフィー原理の連続的な組み合わせによって達成してもよい。]
[0116] イオン交換クロマトグラフィー、疎水性相互作用およびゲルろ過のような以後の精製工程と組み合わせたアフィニティークロマトグラフィーが、例えば、細胞培養上清からのIgG(ポリクローナルならびにモノクローナル)の精製に頻繁に使用されている。分離が、タンパク質と、クロマトグラフィーマトリックスに結合した特異的リガンドとの間の可逆的相互作用に基づくアフィニティー精製は、容易かつ迅速な方法であり、より小さな容積に高い選択性、通常、高能力および濃度を付与する。プロテインAおよびプロテインG、2つの細菌細胞表面タンパク質は、Fc領域に対して高い親和性を有し、そして固定化された形で、様々な種由来のモノクローナルおよびポリクローナルIgGおよびそのサブクラスの精製ならびに免疫複合体の吸収および精製を含む多くの日常的な用途に使用されている。]
[0117] アフィニティークロマトグラフィー後、下流のクロマトグラフィー工程、例えば、イオン交換および/または疎水性相互作用クロマトグラフィーを実施して、宿主細胞タンパク質、漏出したプロテインA、およびDNAを取り出すことができる。]
[0118] 最終精製工程としてのゲルろ過を使用して、二量体および他の凝集物のような混入分子を取り出し、そしてサンプルを貯蔵緩衝液に移すことができる。供給源および発現条件によっては、要求されたレベルの抗体純度を達成するためのさらなる精製工程を含む必要があり得る。それ故、疎水性相互作用クロマトグラフィーまたはイオン交換クロマトグラフィーは、治療用途のための抗体を精製するために、プロテインAおよびゲルろ過クロマトグラフィーとの組み合わせで、頻回に使用される。]
[0119] 精製を容易にするために、ポリクローナル抗RSV抗体のすべてのメンバーは、重鎖および/または軽鎖の同じ定常領域を共有することが好ましい。プロテインAおよびGはIgAおよびIgMに結合しないため、他のクラスの抗体を精製するためには、別のアフィニティークロマトグラフィー媒体を使用しなければならない。免疫親和性精製を使用することができる(固相に結合した抗IgAまたは抗IgMモノクローナル抗体)か、あるいは、イオン交換および疎水性相互作用を含む多工程精製ストラテジーを用いることができる。]
[0120] 本明細書において開示したモノクローナル抗体の1つを精製する場合、当該技術分野の方法を用いてもよい。]
[0121] 構造的特徴付け
ポリクローナル抗RSV抗体の構造的特徴付けには、混合物の複雑性(クローン多様性およびグリコシル化)のため、高い解像度が必要である。ゲルろ過、イオン交換クロマトグラフィーまたは電気泳動のような従来のアプローチは、個々の抗体間を区別するには、十分な解像度を有していないかもしれない。2次元ポリアクリルアミドゲル電気泳動(2D−PAGE)は、複合タンパク質混合物のプロファイリングのために使用されており、続いて、質量分析(MS)または液体クロマトグラフィー(LC)−MS(例えば、プロテオミクス)が行われる。タンパク質の荷電および質量に基づく分離を組み合わせる2D−PAGEは、血清サンプル中のポリクローナル、オリゴクローナルおよびモノクローナル免疫グロブリン間を区別するのに有用であることが証明されている。しかし、この方法にはいくつか制限がある。クロマトグラフィー技術、特に、エレクトロスプレーイオン化MSに結合したキャピラリーおよびLCは、複雑なペプチド混合物の解析に適用される機会が増えている。LC−MSは、モノクローナル抗体の特徴付けに使用されている。極めて複雑なサンプルの解析には、2次元(もしくはそれ以上)での分離によって得ることができるより解像能の高いクロマトグラフィーシステムが必要である。そのようなアプローチは、1次元でのイオン交換、および場合により、MSに結合した2次元での逆相クロマトグラフィー(または疎水性相互作用)に基づき得る。]
[0122] 機能的特徴付け
モノクローナルおよびポリクローナル抗RSV抗体は、例えば、同じ標的に対する特異性または類似の活性を有する抗RSV抗体による比較研究を介して、機能的に特徴付けることができる。そのような研究は、インビトロならびにインビボで実施することができる。]
[0123] ポリクローナル抗体のインビトロでの機能的特徴付けは、例えば、粗細胞溶解物からの標的抗原の分析的分離のための高度に特異的な技術である免疫沈降であり得る。免疫沈降と、SDS−PAGE、それに続くタンパク質染色(クーマシーブルー、銀染色もしくはビオチン標識)および/またはイムノブロッティングのような他の技術とを組み合わせることによって、例えば、抗原を検出および定量し、それ故、抗体の機能的特性のいくつかを評価することが可能である。この方法は、抗体分子の数またはそれらの結合親和性を評価しないが、それは、標的タンパク質、それ故、特異性を可視化する。この方法は、同様に、発現プロセス中の抗原に対する抗体の潜在的差異(クローン多様性の完全性)をモニターするために使用することができる。]
[0124] モノクローナルまたはポリクローナル抗体のインビボでの機能的特徴付けは、例えば、感染研究であり得る。マウスのような実験動物に、例えば、RSVを感染させることができ、RSVに対してポリクローナル抗RSV抗体が発達した。感染を抑制することができる程度は、ポリクローナル抗RSV抗体の機能性を示す。]
[0125] 治療用組成物
本発明の実施形態では、有効成分として組み換えモノクローナルおよびポリクローナル抗RSV抗体を含んでなる医薬組成物は、哺乳動物における疾患の治療または予防を意図しており、好ましくは、薬学的に許容できる賦形剤を伴う。]
[0126] 本発明の薬学的組成物は、例えば、従来の溶解、凍結乾燥、混合、造粒または調合プロセスによる本質的に既知の様式で調製される。薬学的組成物は、従来の薬学的慣例に従って処方してもよい(例えば、Remington: The Science and Practice of Pharmacy (20th ed.), ed. A.R. Gennaro, 2000, Lippincott Williams & Wilkins, Philadelphia, PA および Encyclopedia of Pharmaceutical Technology, eds. J. Swarbrick and J. C. Boylan, 1988-1999, Marcel Dekker, New York, NYを参照のこと)。]
[0127] 好ましくは、有効成分の溶液、およびまた懸濁液、ならびに特に、等張な水溶液または懸濁液が使用され、例えば、有効成分を単独で、またはキャリア、例えば、マンニトールと共に含んでなる凍結乾燥組成物の場合、使用前に、そのような溶液または懸濁液を生成することが可能である。薬学的組成物は、滅菌され得、および/または賦形剤、例えば、保存剤、安定剤、湿潤剤および/または乳化剤、溶解剤、浸透圧を調節するための塩および/または緩衝液を含んでなり得、そして本質的に既知の様式、例えば、従来の溶解もしくは凍結乾燥プロセスで調製される。前記溶液または懸濁液は、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロース、デキストラン、ポリビニルピロリドンまたはゼラチンのような増粘物質を含んでなり得る。]
[0128] 注入組成物は、滅菌条件下、慣用の様式で調製され、同じことが、組成物のアンプルまたはバイアルへの導入および容器の密封にも当てはまる。]
[0129] 薬学的組成物は、約1%〜約95%、好ましくは、約20%〜約90%の有効成分を含んでなり得る。本発明に従う薬学的組成物は、例えば、アンプル、バイアル、坐剤、糖衣錠、錠剤またはカプセルの形態の様な単位剤形であってもよい。]
[0130] 本発明に従う組成物の治療的用途
本発明に従う本発明の方法によって作製される医薬組成物は、哺乳動物におけるRSV感染の治療、改善または予防に使用してもよい。]
[0131] 本発明の1つの態様は、動物における疾患治療、改善または予防のための方法であり、ここで、有効量の組み換えポリクローナル抗RSV抗体または抗体フラグメントが投与される。]
[0132] 以下の実施例は、本発明を例示するが、本発明の範囲を限定するものとみなされるべきではない。]
[0133] 実施例1 ヒト抗RSV抗体のクローニングおよび配列決定
本実施例では、抗RSV特異性を有する全長抗体として発現される同族のVHおよびVL対を含有するクローンの単離、スクリーニング、選択およびバンキングを例示する。SymplexTM同族対クローニング技術(Mejier et al, 2006, J. Mol. Biol, 358:764-772;WO 2005/042774)を使用して、同族対のクローニングおよび連結を行った。ヒト抗RSV抗体のクローニング、特徴付け、および機能試験については、同時係属中のPCT/DK2007/000113に記載されている。]
[0134] ドナー
簡単に説明すると、RSVのシーズン中にDepartment of Paediatrics at Hvidovre Hospital (Denmark)の従業員、および入院した小児の患者の両親の中から、合計で89名のドナーを採用した。18mlの初回血液サンプルを採取し、CD19+B細胞を精製し、そしてELISpotを使用して、抗RSV抗体の存在についてスクリーニングし、そしてFACS解析により形質細胞の頻度を決定した。]
[0135] 初回血液サンプルのスクリーニングにおいて、11名のドナーが陽性であることが見出され、そしてこれらのうち10名から450mlの2回目の血液サンプルを回収した。形質芽細胞は、分取した単一細胞であり、そしてELISpotを、CD19陽性B細胞の画分で実施した。]
[0136] 2回目の供血では、全形質細胞集団のうち0.2〜0.6%の間のRSV特異的形質細胞(IgG+およびIgA+)のELISpot頻度を有する4名のドナーを同定した。これらの頻度は、同族VHおよびVL対の連結を促進するのに十分高いと考えた。]
[0137] 同族VHおよびVLコーディング対の単離
抗体のレパートリーをコードする核酸を、5名のドナー由来の単一細胞に分取された形質細胞から、多重重複伸長RT−PCRにより単離した。多重重複伸長RT−PCRは、重鎖可変領域遺伝子フラグメント(VH)と全長軽鎖(LC)との間に物理的連結を作製する。2つのプライマーのセットを、VH増幅用に1つおよびκLC増幅用に1つを使用することにより、すべてのVH−遺伝子ファミリーおよびκ軽鎖の抗体遺伝子を増幅するためのプロトコルを設計した。逆転写および多重重複伸長PCR後、連結された配列を、ネスティドプライマーのセットによる2回目のPCR増幅に供与した。]
[0138] 各ドナーを個々に処理し、そして多重重複伸長RT−PCRにより、1480〜2450の重複産物を作製した。各ドナー由来の同族の連結したVHおよびVLコーディング対の作製した集合をプールし、そして哺乳動物IgG発現ベクターに挿入した。作製したレパートリーを大腸菌(E.coli)に形質転換し、そして20枚の384ウェルマスタープレートに統合し、そして貯蔵した。レパートリーは、1名のドナーあたり1×106〜3.6×106個のクローンを構成した。]
[0139] 個々の抗体の抗原特異性の特徴付け
スクリーニング中に同定された抗体を、単一のRSV抗原(組み換えGタンパク質、組み換えもしくは精製されたFタンパク質)またはそのペプチドフラグメント(タンパク質G、サブタイプAおよびBの保存領域およびシステインモチーフ、ならびにSHタンパク質、サブタイプAおよびBの細胞外ドメイン)に対するそれらの結合特異性を、FLISA、ELISAおよび表面プラズモン共鳴(SPR;Biacore)により評価することによって、バリデートした。エピトープ特異性を、良好に特徴付けられた市販の抗体(そのうちのいくつかを表2に示す)との競合によって、ELISAにおいて決定した。表2に示した必ずしもすべての抗体を、本発明の各個々の抗体の特徴付けに使用したわけではない。簡単に説明すると、エピトープのブロッキングに使用した抗体または抗体フラグメントを、大過剰、即ち、実験で決定されたように(Ditzel et al., J. Mol. Biol. 1997, 267:684-695)、75%の最大結合を与える濃度の100倍の濃度の固定化抗原(RSV Long粒子、HyTest)と共にインキュベートした。洗浄後、個々の抗体クローンを、様々な濃度でブロックした抗原と共にインキュベートし、そして標準的なELISAプロトコルに従い、ヤギ−抗ヒトHRPコンジュゲート(Serotec)を使用して、結合ヒトIgGを検出した。エピトープ特異性を、ブロッキングおよびプロービング抗体の両方の(実験で決定された)飽和濃度を使用するBiacoreにおいて、異なる抗体クローン間の対競合により、さらに特徴付けした。直接アミンカップリング(Biacore)により固定化された精製されたFまたはGタンパク質を、抗原として使用した。ELISAおよびBiacoreの両方に基づいたエピトープマッピングにおいて、エピトープブロッキング後の減少した結合を、非競合結合と比較した。]
[0140] 表2:抗Fおよび抗G抗体のエピトープマッピングのためのモノクローナル抗体]
[0141] カラム「抗原」は、Mab/Fabに結合したRSV関連抗原を示し、サブタイプ特異性が公知である場合、これを()内に示す。カラム「エピトープ(aa)」は、MAb/Fabにより認識されるエピトープの名称を示し、さらに、()内に、RSVエスケープ変異体を生じるアミノ酸の位置、または結合が示されたペプチド/タンパク質フラグメントを示す。表2に示す参考文献(Ref.)の番号は:
1. Anderson et al., J. Clin. Microbiol. 1986, 23:475-480.
2. Anderson et al., J. Virol. 1988, 62:1232-4238.
3. Beeler & van Wyke Coelingh, J. Virol. 1989, 63:2941-2950.
4. Crowe et al., JID 1998, 177:1073-1076.
5. Sominina et al., Vestn Ross Akad Med Nauk 1995, 9:49-54.
6. Collins et al., FieldsVirology, p. 1313-1351.
7. Crowe et al., Virology 1998, 252:373-375.
8. Zhao & Sullender, J. Virol. 2004, 79:3962-3968.
9. Sullender, Virology 1995, 209:70-79.
10. Morgan et al., J. Gen. Virol. 1987, 68:2781-2788.
11. McGill et al., J. Immunol. Methods 2005, 297:143-152.
12. Arbiza et al., J. Gen. Virol. 1992, 73:2225-2234.
13. Lopez et al. J. Virol. 1998, 72:6922-6928.
14. Walsh et al., J. Gen. Virol. 1989, 70:2953-2961.
15. Walsh et al., J. Gen. Virol. 1998, 79:479-487.
に対応する。]
[0142] さらに加えて、抗体クローンはまた、異なるRSV株(LongおよびB1)に感染させたヒト咽頭上皮HEp−2細胞(ATCCCLL−23)への結合についても、FACSにより特徴付けられた。簡単に説明すると、HEp−2細胞を、無血清培地において、RSV Long(ATCC番号VR−26)株またはRSV B1(ATCC番号VR−1400)株のいずれかにかに、0.1pfu/細胞の割合で、24時間(Long株)または48時間(B1株)感染させた。剥離および洗浄後、細胞を、96ウェルプレートに分注し、そして個々の抗RSV抗体の希釈液(4pM〜200μM)と共に、1時間、37℃でインキュベートした。細胞を1%ホルムアルデヒドで固定し、そして細胞表面結合抗体を、ヤギF(ab)2抗ヒトIgG−PEコンジュゲート(Beckman Coulter)との30分間、4℃でのインキュベーションによって検出した。モック感染HEp−2細胞に対する結合も同様に解析した。タンパク質G特異的として同定された選択されたクローンもまた、組み換えヒトフラクタルカイン(CX3CL1;R&D systems)との交差反応性について、ELISAにより試験した。抗ヒトCX3CL1/フラクタルカインモノクローナル抗体(R&D systems)を、陽性コントロールとして使用した。]
[0143] スクリーニング
IgG抗体を含有する上清を、マスタープレート由来の細菌クローンから調製したDNAで一過的にトランスフェクトしたCHO細胞から入手し、そしてRSV抗原に対する結合についてスクリーニングした。約600個の一次ヒット物を、配列決定し、そして整列させた。大部分は、2つ以上のメンバーのクラスターに当てはまったが、いわゆるシングルトンとして1回だけ単離されたクローンも存在した。各クラスター由来の代表的なクローンおよびシングルトンを、バリデーション研究に供した。多くの一次ヒット物を、不対システイン、潜在的なPCRエラーである非保存的変異、多重コドンの挿入および/または欠失、ならびに短縮のような所望されない配列特徴のため、特徴付けから排除した。]
[0144] 合計85個の独特なクローンがバリデーションを通過した。これらを表3にまとめて示す。各クローン番号は、特定のVHおよびVL対を特定する。IGHVおよびIGKV遺伝子ファミリーが、各クローンについて示され、そして選択されたクローンのフレームワーク領域(FR)を特定する。各クローンから発現される抗体の相補性決定領域(CDR)のアミノ酸配列を示すが、ここで、CDRH1、CDRH2、CDRH3は、重鎖のCDR領域1、2および3を示し、そしてCDRL1、CDRL2およびCDRL3は、軽鎖のCDR領域1、2および3を示す。]
[0145] 完全な可変重鎖および軽鎖配列は、表3の情報から確立することができる。]
[0146] 表3の個々のカラムについてのさらなる詳細を以下に記載する。]
[0147] IGHVおよびIGKV遺伝子ファミリーの名称を、公式のHUGO/IMGT命名法(IMGT;Lefranc & Lefranc, 2001, The Immunoglobulin FactsBook, Academic Press)に従って割り当てた。番号付けおよびアラインメントは、Chothia (Al-Lazikani et al. 1997 J. Mol. Biol. 273:927-48)に従う。クローン809は、CDRH1の5’側に2個のコドンの挿入を有し、伸張されたCDRループに翻訳される可能性がある。クローン831は、CDRH1の31位に1個のコドンの欠失を有する。]
[0148] カラム「Ag」は、ELISA、FLISAおよび/またはBiacoreによって決定されるように、命名されたクローンから産生される抗体により認識されるRSV関連抗原を示す。「+」は、クローンがRSV粒子および/またはRSV感染細胞に結合するが、抗原が同定されていないことを示す。]
[0149] カラム「エピトープ」は、命名されたクローンから産生される抗体によって認識される抗原部位またはエピトープを示す。「U」は、エピトープが不明であることを示す。UCIおよびUCIIは、不明なクラスターIおよびIIを指す。これらのクラスターに属する抗体は、類似の反応性プロファイルを有するが、現在のところ特定のエピトープに割り当てられていない。いくつかの抗体は、A&Cのような複合的なエピトープを認識する。()内に示すエピトープは、ELISAのみで同定されている。]
[0150] ]
[0151] CDRH1と称されるカラムの上段から下段までのアミノ酸配列は、配列番号:201〜285と同じ順番で記載される。
CDRH2と称されるカラムの上段から下段までのアミノ酸配列は、配列番号:286〜370と同じ順番で記載される。
CDRH3と称されるカラムの上段から下段までのアミノ酸配列は、配列番号:371〜455と同じ順番で記載される。
CDRL1と称されるカラムの上段から下段までのアミノ酸配列は、配列番号:456〜540と同じ順番で記載される。
CDRL2と称されるカラムの上段から下段までのアミノ酸配列は、配列番号:541〜625と同じ順番で記載される。
CDRL3と称されるカラムの上段から下段までのアミノ酸配列は、配列番号:626〜710と同じ順番で記載される。]
[0152] 結合速度論の特徴付け
組み換えRSV抗原の結合親和性を、多くの抗体クローンについて、表面プラズモン共鳴によって決定した。全長抗体の酵素切断によって調製したFabフラグメントにより、解析を行った。ピコモル〜ナノモル範囲のKD値を有する多くの高親和性抗体クローンのデータを、表4に示す。市販のパリビズマブ(Synagis)から誘導したFabフラグメントを、対照として同様に解析した。]
[0153] 表4:選択されたクローンの速度論的結合定数および親和性]
[0154] 代表的なヒト抗RSV抗体の配列
それぞれが単一の同族VHおよびVL遺伝子配列由来の独特な抗体を発現する44個の選択されたクローン(クローン番号735、736、744、793、795、796、799、800、801、804、810、811、812、814、816、817、818、819、824、825、827、829、830、831、835、838、841、853、855、856、857、858、859、861、863、868、870、871、880、881、884、886、888、894)の全配列(DNAおよび推定アミノ酸)を、配列番号1〜176に示す。]
[0155] 44個のクローンは、配列番号1〜44に記載の以下のVH配列を産生することによって特徴付けられる:
クローン番号735:
QVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSNGAIGDYDWSWIRQSPGKGLEWIGNINYRGNTNYNPSLKSRVTMSLRTSTMQFSLKLSSATAADTAVYYCARDVGYGGGQYFAMDVWSPGTTVTVSS
クローン番号736:
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クローン番号744:
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クローン番号793:
QVQLVESGGGLVKPGGSLRLSCAASGFPFGDYYMSWIRQAPGKGLEWVAYINRGGTTIYYADSVKGRFTISRDNAKNSLFLQMNSLRAGDTALYYCARGLILALPTATVELGAFDIWGQGTMVTVSS
クローン番号795:
QVQLQESGPGLVKPSQTLSLTCTVSGASISSGDYYWSWIRQSPRKGLEWIGYIFHSGTTYYNPSLKSRAVISLDTSKNQFSLRLTSVTAADTAVYYCARDVDDFPVWGMNRYLALWGRGTLVTVSS
クローン番号796:
QVQLVESGGGVVQPGRSLRLSCAASGFSFSHFGMHWVRQVPGKGLEWVAIISYDGNNVHYADSVKGRFTISRDNSKNTLFLQMNSLRDDDTGVYYCAKDDVATDLAAYYYFDVWGRGTLVTVSS
クローン番号799:
QVQLVESGGGVVQPGRSLKLSCEASGFNFNNYGMHWVRQAPGKGLEWVAVISYDGRNKYFADSVKGRFIISRDDSRNTVFLQMNSLRVEDTAVYYCARGSVQVWLHLGLFDNWGQGTLVTVSS
クローン番号800:
QVQLVESGGAVVQPGRSLRLSCEVSGFSFSDYGMNWVRQGPGKGLEWVAVIWHDGSNKNYLDSVKGRFTVSRDNSKNTLFLQMNSLRAEDTAVYYCARTPYEFWSGYYFDFWGQGTLVTVSS
クローン番号801:
QVQLVESGGGVVQPGRSLRLSCAASGFPFNSYAMHWVRQAPGKGLEWVAVIYYEGSNEYYADSVKGRFTISRDNSKNTLYLQMDSLRAEDTAVYYCARKWLGMDFWGQGTLVTVSS
クローン番号804:
EVQLVESGGGLVRPGGSLRLSCSASGFTFSNYAMHWVRQAPGKRLEYVSATSTDGGSTYYADSLKGTFTISRDNSKNTLYLQMSSLSTEDTAIYYCARRFWGFGNFFDYWGRGTLVTVSS
クローン番号810:
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クローン番号811:
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クローン番号812:
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クローン番号814:
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クローン番号816:
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クローン番号817:
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クローン番号818:
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クローン番号819:
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クローン番号824:
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クローン番号825:
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クローン番号827:
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クローン番号:829:
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クローン番号830:
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クローン番号831:
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クローン番号835:
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クローン番号838:
QVQLVESGGGVVQPGTSLRLSCAASGFTFSTFGMHWVRQAPGKGLEWVAVISYDGNKKYYADSVKGRFTISRDNSKNTLYLQVNSLRVEDTAVYYCAAQTPYFNESSGLVPDWGQGTLVTVSS
クローン番号841:
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クローン番号853:
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クローン番号855:
QVQLVQSGPEVKKPGASVKVSCKASGYVLTNYAFSWVRQAPGQGLEWLGWISGSNGNTYYAEKFQGRVTMTTDTSTSTAYMELRSLRSDDTAVYFCARDLLRSTYFDYWGQGTLVTVSS
クローン番号856:
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFSNYGFSWVRQAPGRGLEWMGWISAYNGNTYYAQNLQGRVTMTTDTSTTTAYMVLRSLRSDDTAMYYCARDGNTAGVDMWSRDGFDIWGQGTMVTVSS
クローン番号857:
EVQLLESGGGLVQPGGPLRLSCVASGFSFSSYAMNWIRLAPGKGLEWVSGISGSGGSTYYGDSVKGRFTISRDNSKNTLYLQMNSLRAEDTAVYYCAKEPWIDIVVASVISPYYYDGMDVWGQGTTVTVSS
クローン番号858:
QVQLVQSGAEVKKPGSSVKVSCKASGGSFDGYTISWLRQAPGQGLEWMGRVVPTLGFPNYAQKFQGRVTVTADRSTNTAYLELSRLTSEDTAVYYCARMNLGSHSGRPGFDMWGQGTLVTVSS
クローン番号859:
QVQLVESGGGVVQPGRSLRLSCAVSGSSFSKYGIHWVRQAPGKGLEWVAVISYDGSKKYFTDSVKGRFTIARDNSQNTVFLQMNSLRAEDTAVYYCATGGGVNVTSWSDVEHSSSLGYWGLGTLVTVSS
クローン番号861:
QVQLVESGGGVVQPGGSLRLSCAASGFTFSSYGMHWVRQAPGKGLEWVAFIWNDGSNKYYADSVKGRFTISRDNSKNTLYLQMNSLRAEDTAVYYCVKDEVYDSSGYYLYYFDSWGQGTLVTVSS
クローン番号863:
EVQLLESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFSSYTMSWVRQAPGKGLEWVSSISASTVLTYYADSVKGRFTISRDNSKNTLYLQMSSLRAEDTAVYYCAKDYDFWSGYPGGQYWFFDLWGRGTLVTVSS
クローン番号868:
QVQLQESGPGLVTPSETLSVTCTVSNYSIDNAYYWGWIRQPPGKGLEWIGSIHHSGSAYYNSSLKSRATISIDTSKNQFSLNLRSVTAADTAVYYCARDTILTFGEPHWFDPWGQGTLVTVSS
クローン番号870:
QVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGDSISNYYWSWIRQPPGKGLEWIGEISNTWSTNYNPSLKSRVTISLDMPKNQLSLKLSSVTAADTAVYYCARGLFYDSGGYYLFYFQHWGQGTLVTVSS
クローン番号871:
QVQLVESGGGVVQPGRSLRVSCAASGFTFSNYGMHWVRQAPGKGLEWVAVIWYDDSNKQYGDSVKGRFTISRDNSKSTLYLQMDRLRVEDTAVYYCARASEYSISWRHRGVLDYWGQGTLVTVSS
クローン番号880:
QITLKESGPTLVRPTQTLTLTCTFSGFSLSTSKLGVGWIRQPPGKALEWLALVDWDDDRRYRPSLKSRLTVTKDTSKNQVVLTMTNMDPVDTATYYCAHSAYYTSSGYYLQYFHHWGPGTLVTVSS
クローン番号881:
EVQLVESGGGVVQPGGSLRLSCEVSGFTFNSYEMTWVRQAPGKGLEWVSHIGNSGSMIYYADSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRVEDTAVYYCARSDYYDSSGYYLLYLDSWGHGTLVTVSS
クローン番号884:
QVQLVQSGAEVRKPGASVKVSCKASGHTFINFAMHWVRQAPGQGLEWMGYINAVNGNTQYSQKFQGRVTFTRDTSANTAYMELSSLRSEDTAVYYCARNNGGSAIIFYYWGQGTLVTVSS
クローン番号886:
QVQLVESGGGVVQPGRSLRLSCAASGFSFSSYGMHWVRQAPGKGLEWVAVISNDGSNKYYADSVKGRFTISRDNSKKTMYLQMNSLRAEDTAVYFCAKTTDQRLLVDWFDPWGQGTLVTVSS
クローン番号888:
QLQLQESGPGLVKPSETLSLTCTASGGSINSSNFYWGWIRQPPGKGLEWIGSIFYSGTTYYNPSLKSRVTISVDTSKNQFSLKLSPVTAADTAVYHCARHGFRYCNNGVCSINLDAFDIWGQGTMVTVSS
クローン番号894:
QVQLVESGGGVVQPGKSLRLSCAASGFRFSDYGMHWVRQAPSKGLEWVAVIWHDGSNIRYADSVRGRFSISRDNSKNTLYLQMNSMRADDTAFYYCARVPFQIWSGLYFDHWGQGTLVTVSS]
[0156] これらのVHアミノ酸配列は、以下の核酸配列によってコードされるクローンに存在し、それらはまた、配列番号45〜88として記載される:
クローン番号735:
caggtgcagctgcaggagtcgggcccaggactggtgaagccttcggagaccctgtccctcacgtgcactgtgtctaatggcgccatcggcgactacgactggagctggattcgtcagtccccagggaagggactggagtggattgggaacataaattacagagggaacaccaactacaacccctccctcaagagtcgagtcaccatgtccctacgcacgtccacgatgcagttctccctgaagctgagctctgcgaccgctgcggacacggccgtctattactgtgcgagagatgtaggctacggtggcgggcagtatttcgcgatggacgtctggagcccagggaccacggtcaccgtctcgagt
クローン番号736:
caggtgcagctggtggagtctgggggaggcgtggtccagcctggggggtccctgagactctcctgtacagcgtctggattcaccttcagtacctatggcatgcactgggtccgccaggctcccggcaaggggctggaatgggtggcatttatacggtatgatggaagtactcaagactatgtagactccgtgaagggccgattcaccatctccagagacaattccaagaatatggtgtatgtgcagatgaacagcctgagagttgaggacacggctgtctattactgtgcgaaagacatggattactatggttcgcggagttattctgtcacctactactacggaatggacgtctggggccaagggaccacggtcaccgtctcgagt
クローン番号744:
caggtgcagctggtgcagtctggggctgaggtgaagaagcctggggcctcagtgaaggtctcctgcaaggcttctggatacaccttcagcggctattatatgcactgggtgcgacaggcccctggacaagggcttgagtggatgggatggatcaacactagcagtggtggcacaaactatgcgcagaagtttcagggcagggtcaccatgaccagggacacgtccatcagcacagcccacatggaactgaggaggctgagatctgacgacacggccgtgtattattgtgcgagagaggacggcaccatgggtactaatagttggtatggctggttcgacccctggggccagggaaccctggtcaccgtctcgagt
クローン番号793:
caggtgcagctggtggagtctgggggaggcttggtcaagcctggggggtccctgagactctcctgtgcggcctctggattccccttcggtgactactacatgagctggatccgccaggctccagggaagggactggagtgggttgcatacattaatagaggtggcactaccatatactacgcagactctgtgaagggccgattcaccatctccagggacaacgccaagaactccctgtttctgcaaatgaacagcctgagagccggggacacggccctctattactgtgcgagagggctaattctagcactaccgactgctacggttgagttaggagcttttgatatctggggccaagggacaatggtcaccgtctcgagt
クローン番号795:
caggtgcagctgcaggagtcgggcccaggactggtgaagccttcacagaccctgtccctcacctgcactgtctctggtgcctccatcagcagtggtgattattactggagttggatccgtcagtctccaaggaagggcctggagtggattgggtacatcttccacagtgggaccacgtactacaacccgtccctcaagagtcgagctgtcatctcactggacacgtccaagaaccaattctccctgaggctgacgtctgtgactgccgcagacacggccgtctattattgtgccagagatgtcgacgattttcccgtttggggtatgaatcgatatcttgccctctggggccggggaaccctggtcaccgtctcgagt
クローン番号796:
caggtgcagctggtggagtctgggggaggcgtggtccagcctgggaggtccctgagactctcctgtgcagcctctggattcagcttcagtcactttggcatgcactgggtccgccaggttccaggcaaggggctggagtgggtggcaattatatcatatgatgggaataatgtacactatgccgactccgtaaagggccgattcaccatctccagagacaattccaagaacacgctgtttctgcaaatgaacagcctgagagatgacgacacgggtgtgtattactgtgcgaaggacgacgtggcgacagatttggctgcctactactacttcgatgtctggggccgtggcaccctggtcaccgtctcgagt
クローン番号799:
caggtgcagctggtggagtctgggggcggcgtggtccagcctgggaggtccctgaaactctcttgtgaagcctctggattcaacttcaataattatggcatgcactgggtccgccaggcaccaggcaaggggctggagtgggtggcagttatttcatatgacggaagaaataagtattttgctgactccgtgaagggccgattcatcatctccagagacgattccaggaacacagtgtttctgcaaatgaacagcctgcgagttgaagatacggccgtctattactgtgcgagaggcagcgtacaagtctggctacatttgggactttttgacaactggggccagggaaccctggtcaccgtctcgagt
クローン番号800:
caggtgcagctggtggagtctgggggagccgtggtccagcctgggaggtccctgagactctcctgtgaagtgtctggattcagtttcagtgactatggcatgaactgggtccgccagggtccaggcaaggggctggagtgggtggcagttatatggcatgacggaagtaataaaaattatctagactccgtgaagggccgattcaccgtctccagagacaattccaagaacacattgtttctgcaaatgaacagcctgagagccgaagacacggctgtatattactgtgcgaggacgccttacgagttttggagtggctattactttgacttctggggccagggaaccctggtcaccgtctcgagt
クローン番号801:
caggtgcagctggtggagtctgggggaggcgtggtccagcctgggaggtccctgagactctcctgtgcagcgtctggattccccttcaatagctatgccatgcactgggtccgccaggctccaggcaaggggctggagtgggtggcagtgatatattatgaagggagtaatgaatattatgcagactccgtgaagggccgattcaccatctccagagacaattccaagaacactctgtatttgcaaatggatagcctgagagccgaggacacggctgtctattactgtgcgaggaagtggctggggatggacttctggggccagggaaccctggtcaccgtctcgagt
クローン番号804:
gaggtgcagctggtggagtctgggggaggcttggtccggcctggggggtccctgagactctcctgttcagcctctggattcaccttcagtaactatgctatgcactgggtccgccaggctccagggaagagactggaatatgtttcagctactagtactgatggggggagcacatactacgcagactccctaaagggcacattcaccatctccagagacaattccaagaacacactgtatcttcaaatgagcagtctcagtactgaggacacggctatttattactgcgcccgccgattctggggatttggaaacttttttgactactggggccggggaaccctggtcaccgtctcgagt
クローン番号810:
caggtgcagctggtgcagtctggggctgaggtgaagaagtccgggtcctcggtgaaggtctcctgcagggcttctggaggcaccttcggcaattatgctatcaactgggtgcgacaggcccctggacaagggcttgagtgggtgggaaggatcatccctgtctttgatacaacaaactacgcacagaagttccagggcagagtcacgattaccgcggacagatccacaaacacagccatcatgcaactgagcagtctgcgacctcaggacacggccatgtattattgtttgagaggttccacccgtggctgggatactgatggttttgatatctggggccaagggacaatggtcaccgtctcgagt
クローン番号811:
caggttcagctggtgcagtctggggctgtcgtggagacgcctggggcctcagtgaaggtctcctgcaaggcatctggatacatcttcggcaactactatatccactgggtgcggcaggcccctggacaagggcttgagtggatggcagttatcaatcccaatggtggtagcacaacttccgcacagaagttccaagacagaatcaccgtgaccagggacacgtccacgaccactgtctatttggaggttgacaacctgagatctgaggacacggccacatattattgtgcgagacagagatctgtaacagggggctttgacgcgtggcttttaatcccagatgcttctaatacctggggccaggggacaatggtcaccgtctcgagt
クローン番号812:
caggtgcagctggtgcagtctggggctgagatgaagaagcctgggtcctcggtgaaggtctcctgcaaggcttctggaggctccttcagcagctattctatcagctgggtgcgacaggcccctggacgagggcttgagtgggtgggaatgatcctgcctatctctggtacaacaaactacgcacagacatttcagggcagagtcatcattagcgcggacacatccacgagcacagcctacatggagctgaccagcctcacatctgaagacacggccgtgtatttctgtgcgagagtctttagagaatttagcacctcgacccttgacccctactactttgactactggggccagggaaccctggtcaccgtctcgagt
クローン番号814:
caggtgcagctggtggagtctgggggaggcgtggtccagcctgggaagtccgtgagactctcctgtgtaggctctggcttcaggctcatggactatgctatgcactgggtccgccaggctccaggcaagggactggattgggtggcagttatttcatatgatggagccaatgaatactacgcagagtccgtgaagggccgattcaccgtctccagagacaattcagacaacactctgtatctacaaatgaagagcctgagagctgaggacacggctgtgtatttctgtgcgagagcgggccgttcctctatgaatgaagaagttattatgtactttgacaactggggcctgggaaccctggtcaccgtctcgagt
クローン番号816:
gaggtgcagctgttggagtctgggggaggcttggtccagcctggggggtccctgagactctcctgtgtagcctccggattcacctttagtacctacgccatgacctgggtccgccaggctccagggaaggggctggagtgggtctcagtcattcgtgctagtggtgatagtgaaatctacgcagactccgtgaggggccggttcaccatctccagagacaattccaagaacacggtgtttctgcaaatggacagcctgagagtcgaggacacggccgtatatttctgtgcgaatataggccagcgtcggtattgtagtggtgatcactgctacggacactttgactactggggccagggaaccctggtcaccgtctcgagt
クローン番号817:
caggtgcagctggtggagtctgggggaggcgtggtccaacctgggaggtccctgagactctcctgtgcagcctctggattcggcttcaacacccatggcatgcactgggtccgccaggctccaggcaaggggctggagtggctgtcaattatctcacttgatgggattaagacccactatgcagactccgtgaagggccgattcaccatctccagagacaattccaagaacacggtgtttctacaattgagtggcctgagacctgaagacacggctgtatattactgtgcgaaagatcatattggggggacgaacgcatattttgaatggacagtcccgtttgacggctggggccagggaaccctggtcaccgtctcgagt
クローン番号818:
caggtcaccttgagggagtctggtccagcggtggtgaagcccacagaaacgctcactctgacctgcgccttctctgggttctcactcaacgccggtagagtgggtgtgagttggatccgtcagcccccagggcaggccccggaatggcttgcacgcattgattgggatgatgataaagcgttccgcacatctctgaagaccagactcagcatctccaaggactcctccaaaaaccaggtggtccttacactgagcaacatggaccctgcggacacagccacatattactgtgcccggacacaggtcttcgcaagtggaggctactacttgtactaccttgaccactggggccagggaaccctggtcaccgtctcgagt
クローン番号819:
caggtgcagctgcaggagtcgggcccaggactggtgaagccttcacagaccctgtccctcacctgcactgtctctagtggcgccatcagtggtgctgattactactggagttggatccgccagcccccagggaagggcctggagtgggttgggttcatctatgacagtgggagcacctactacaacccgtccctcaggagtcgagtgaccatatcaatagacacgtccaagaagcagttctccctgaagctgacctctgtgactgccgcagacacggccgtgtattactgtgccagagatctaggctacggtggtaactcttactcccactcctactactacggtttggacgtctggggccgagggaccacggtcaccgtctcgagt
クローン番号824:
caggtgcagctgcaggagtcgggcccaggactggtgaagccttcggagaccctgtccctcacctgcactgtctctggtggctccatcggaaattactactggggctggatccggcagcccccagggaagggacttgagtggattgggcatatctacttcggtggcaacaccaactacaacccttccctccagagtcgagtcaccatttcagtcgacacgtccaggaaccagttctccctgaagttgaactctgtgaccgccgcggacacggccgtgtattactgtgcgagggatagcagcaactggcccgcaggctatgaggactggggccagggaaccctggtcaccgtctcgagt
クローン番号825:
caggttcagctggtgcagtctggagctgaggtgaagaagcctggggcctcagtgaaggtctcctgcaaggtttctggttacacctttaccagtaatggtctcagctgggtgcgacaggcccctggacaagggtttgagtggctgggatggatcagcgctagtagtggaaacaaaaagtatgccccgaaattccagggaagagtcaccttgaccacagacatttccacgagcacagcctacatggaactgaggagtctgagatctgacgatacggccgtatattactgtgcgaaagatgggggcacctacgtgccctattctgatgcctttgatttctggggccaggggacaatggtcaccgtctcgagt
クローン番号827:
caggtccagctggtacagtctggggctgaggtgaagaagcctggggcctcagtgaaggtctcctgcagggtttccggacacactttcactgcattatccaaacactggatgcgacagggtcctggaggagggcttgagtggatgggattttttgatcctgaagatggtgacacaggctacgcacagaagttccagggcagagtcaccatgaccgaggacacagccacaggcacagcctacatggagctgagcagcctgacatctgacgacacggccgtatattattgtgcaacagtagcggcagctggaaactttgacaactggggccagggaaccctggtcaccgtctcgagt
クローン番号829:
caggtcaccttgaaggagtctggtcctgcgctggtgaaagccacacagaccctgacactgacctgcaccttctctgggttttcactcagtaggaatagaatgagtgtgagctggatccgtcagcccccagggaaggccctggagtggcttgcacgcattgattgggatgatgataaattctacaacacatctctgcagaccaggctcaccatctccaaggacacctccaaaaaccaggtggtccttacaatgaccaacatggaccctgtggacacagccacctattactgcgcacggactgggatatatgatagtagtggttattacctctactactttgactactggggccagggaaccctggtcaccgtctcgagt
クローン番号830:
caggtgcagctggtgcagtctggagctgaggtgaaggtgcctggggcctcagtgaaggtctcctgcaaggcttctggttacacctttaccacttacggtgtcagctgggtgcggcaggcccctggacaagggcttgagtggatgggttggatcagcgcttacaatggtaacacatactatctacagaagctccagggcagagtcaccatgaccacagacacatccacgagcacagcctacatggagctgcggggcctgaggtctgacgacacggccatgtattactgtgcgagagatcgtgttgggggcagctcgtccgaggttctatcgcgggccaaaaactacggtttggacgtctggggccaagggaccacggtcaccgtctcgagt
クローン番号831:
caggttcagctggtgcagtctggggctgaggtgaagaagcctggggcctcagttaaggtttcctgcaaggcttctgcaaacatcttcacttatgcaatgcattgggtgcgccaggcccccggacaaaggcttgagtggatgggatggatcaacgttggcaatggtcagacaaaatattcacagaggttccagggcagagtcaccattaccagggacacgtccgcgactacagcctacatggagctgagcaccctgagatctgaggacacggctgtgtattactgtgcgaggcgtgcgagccaatatggggaggtctatggcaactactttgactactggggccagggaaccctggtcaccgtctcgagt
クローン番号835:
caggtgcagctggtgcagtctggagctgaggtgaagaggcctggggcctcagtgaaggtctcctgcaaggcttcaggttacacctttatcagctatggtttcagctgggtgcgacaggcccctggacaagggcttgagtggatgggatggagcagcgtttacaatggtgacacaaactatgcacagaagttccacggcagagtcaacatgacgactgacacatcgacgaacacggcctacatggaactcaggggcctgagatctgacgacacggccgtgtatttctgtgcgagggatcgcaatgttgttctacttccagctgctccttttggaggtatggacgtctggggccaagggacaatggtcaccgtctcgagt
クローン番号838:
caggtgcagctggtggagtctgggggaggcgtggtccagccggggacttccctgagactctcctgtgcagcctctggattcaccttcagtacgtttggcatgcactgggtccgccaggctccaggcaaggggctggagtgggtggcagttatatcatatgatggaaataagaaatactatgcagactccgtgaagggccgattcaccatctccagagacaattccaagaacacgctgtatctgcaagtgaacagcctgagagtcgaggacacggctgtgtattactgtgcggcccaaactccatatttcaatgagagcagtgggttagtgccggactggggccagggcaccctggtcaccgtctcgagt
クローン番号841:
caggtgcagctggtgcagtctggagctgaggtgaagaagcctggggcctcagtgaaggtctcctgcaaggcttctggttacacctttatcagttttggcatcagctgggtgcgacaggcccctggacaaggacttgagtggatgggatggatcagcgcttacaatggtaacacagactatgcacagaggctccaggacagagtcaccatgactagagacacagccacgagcacagcctacttggagctgaggagcctgaaatctgacgacacggccgtgtactattgcactagagacgagtcgatgcttcggggagttactgaaggattcggacccattgactactggggccagggaaccctggtcaccgtctcgagt
クローン番号853:
gaagtgcagctggtgcagtctggagcagaggtgaaaaagccggggcagtctctgaagatctcctgtaagacttctggatacatctttaccaactactggatcggctgggtgcgccagaggcccgggaaaggcctggagtggatgggggtcatctttcctgctgactctgatgccagatacagcccgtcgttccaaggccaggtcaccatctcagccgacaagtccatcggtactgcctacctgcagtggagtagcctgaaggcctcggacaccgccatatattactgtgcgagaccgaaatattactttgatagtagtgggcaattctccgagatgtactactttgacttctggggccagggaaccctggtcaccgtctcgagt
クローン番号855:
caggttcagctggtgcagtctggacctgaggtgaagaagcctggggcctcagtgaaggtctcctgcaaggcttctggttatgtgttgaccaactatgccttcagctgggtgcggcaggcccctggacaagggcttgagtggctgggatggatcagcggctccaatggtaacacatactatgcagagaagttccagggccgagtcaccatgaccacagacacatccacgagcacagcctacatggagctgaggagtctgagatctgacgacacggccgtttatttctgtgcgagagatcttctgcggtccacttactttgactactggggccagggaaccctggtcaccgtctcgagt
クローン番号856:
caggtgcagctggtgcagtctggagctgaggtgaagaagcctggggcctcagtgaaggtctcctgcaaggcttctggttacaccttttccaactacggtttcagctgggtgcgacaggcccctggacgagggcttgagtggatgggatggatcagcgcttacaatggtaacacatactatgcacagaacctccagggcagagtcaccatgaccacagacacatccacgaccacagcctacatggtactgaggagcctgagatctgacgacacggccatgtattactgtgcgagagatggaaatacagcaggggttgatatgtggtcgcgtgatggttttgatatctggggccaggggacaatggtcaccgtctcgagt
クローン番号857:
gaggtgcagctgttggagtctgggggaggcttggtacagcctggggggcccctgaggctctcctgtgtagcctctggattcagctttagcagctatgccatgaactggatccgcctggctccagggaaggggctggagtgggtctcaggtattagtggtagcggtggtagcacttactacggagactccgtgaagggccggttcaccatctccagagacaattccaagaacacgctgtatctgcaaatgaacagcctgagagccgaggacacggccgtatattactgtgcgaaagagccgtggatcgatatagtagtggcatctgttatatccccctactactacgacggaatggacgtctggggccaagggaccacggtcaccgtctcgagt
クローン番号858:
caggttcagctggtgcagtctggggctgaggtgaagaagcctgggtcctcggtgaaggtctcctgcaaggcctctggaggatccttcgacggctacactatcagctggctgcgacaggcccctggacaggggcttgagtggatgggaagggtcgtccctacacttggttttccaaactacgcacagaagttccaaggcagagtcaccgttaccgcggacagatccaccaacacagcctacttggaattgagcagactgacatctgaagacacggccgtatattactgtgcgaggatgaatctcggatcgcatagcgggcgccccgggttcgacatgtggggccaaggaaccctggtcaccgtctcgagt
クローン番号859:
caggtgcagctggtggagtctgggggaggcgtggtccagcctgggaggtccttgagactctcctgtgcagtgtctggatccagcttcagtaaatatggcatacactgggtccgccaggctccaggcaaggggctggagtgggtggcagttatatcgtatgatggaagtaaaaagtatttcacagactccgtgaagggccgattcaccatcgccagagacaattcccagaacacggtttttctgcaaatgaacagcctgagagccgaggacacggctgtctattactgtgcgacaggagggggtgttaatgtcacctcgtggtccgacgtagagcactcgtcgtccttaggctactggggcctgggaaccctggtcaccgtctcgagt
クローン番号861:
caggtgcagctggtggagtctgggggaggcgtggtccagcctggggggtccctgagactctcctgtgcagcgtctggattcaccttcagtagctatggcatgcactgggtccgccaggctccaggcaaggggctggagtgggtggcatttatatggaatgatggaagtaataaatactatgcagactccgtgaagggccgattcaccatctccagagacaattccaagaacacgctgtatctgcaaatgaacagcctgagagctgaggacacggctgtgtattactgtgtgaaagatgaggtctatgatagtagtggttattacctgtactactttgactcttggggccagggaaccctggtcaccgtctcgagt
クローン番号863:
gaggtgcagctgttggagtctgggggaggcttggtacagcctggggggtccctgagactctcctgtgcagcctctggattcacgtttagctcctataccatgagctgggtccgccaggctccagggaaggggctggagtgggtctcaagtattagtgctagtactgttctcacatactacgcagactccgtgaagggccgcttcaccatctccagagacaattccaagaacacgctgtatctgcaaatgagtagcctgagagccgaggacacggccgtatattactgtgcgaaagattacgatttttggagtggctatcccgggggacagtactggttcttcgatctctggggccgtggcaccctggtcaccgtctcgagt
クローン番号868:
caggtgcagctgcaggagtcgggcccaggactggtgacgccttcggagaccctgtccgtcacttgcactgtctctaattattccatcgacaatgcttactactggggctggatccggcagcccccagggaagggtctggagtggataggcagtatccatcatagtgggagcgcctactacaattcgtccctcaagagtcgagccaccatatctatagacacgtccaagaaccaattctcgttgaacctgaggtctgtgaccgccgcagacacggccgtatattactgtgcgcgcgataccatcctcacgttcggggagccccactggttcgacccctggggccagggaaccctggtcaccgtctcgagt
クローン番号870:
caggtgcagctgcaggagtcgggcccaggactggtgaagccttcggagaccttgtccctcacctgcactgtctcaggtgactccatcagtaattactactggagttggatccggcagcccccagggaagggactggagtggattggagaaatatctaacacttggagcaccaattacaacccctccctcaagagtcgagtcaccatatctctagacatgcccaagaaccagttgtccctgaagctgagctctgtgaccgctgcggacacggccgtatattactgtgcgagagggcttttctatgacagtggtggttactacttgttttacttccaacactggggccagggcaccctggtcaccgtctcgagt
クローン番号871:
caggtgcagctggtggagtctgggggaggcgtggtccagcctgggaggtccctgagagtctcctgtgcagcgtctggattcaccttcagtaactatggcatgcactgggtccgccaggctccaggcaaggggctggagtgggtggcagttatatggtatgatgacagtaataaacagtatggagactccgtgaagggccgattcaccatctccagagacaattccaagagtacgctgtatctgcaaatggacagactgagagtcgaggacacggctgtgtattattgtgcgagagcctccgagtatagtatcagctggcgacacaggggggtccttgactactggggccagggaaccctggtcaccgtctcgagt
クローン番号880:
cagatcaccttgaaggagtctggtcctacgctggtgagacccacacagaccctcacactgacctgcaccttctctgggttctcactcagcactagtaaactgggtgtgggctggatccgtcagcccccaggaaaggccctggagtggcttgcactcgttgattgggatgatgataggcgctacaggccatctttgaagagcaggctcaccgtcaccaaggacacctccaaaaaccaggtggtccttacaatgaccaacatggaccctgtggacacagccacatattactgtgcacacagtgcctactatactagtagtggttattaccttcaatacttccatcactggggcccgggcaccctggtcaccgtctcgagt
クローン番号881:
gaggtgcagctggtggagtctgggggaggcgtggtacagcctggaggctccctgagactctcctgtgaagtctccggattcaccttcaatagttatgaaatgacctgggtccgccaggccccagggaaggggctggagtgggtttcacacattggtaatagtggttctatgatatactacgctgactctgtgaagggccgattcaccatctccagagacaacgccaagaactcactatatctgcaaatgaacagcctgagagtcgaggacacggctgtttattactgtgcgaggtcagattactatgatagtagtggttattatctcctctacttagactcctggggccatggaaccctggtcaccgtctcgagt
クローン番号884:
caggtgcagctggtgcagtctggggctgaggtgaggaagcctggggcctcagtgaaggtttcctgcaaggcttctggacatactttcattaactttgctatgcattgggtgcgccaggcccccggacaggggcttgagtggatgggatacatcaacgctgtcaatggtaacacacagtattcacagaagttccagggcagagtcacctttacgagggacacatccgcgaacacagcctacatggagctgagcagcctgagatctgaagacacggctgtgtattactgtgcgagaaacaatgggggctctgctatcattttttactactggggccagggaaccctggtcaccgtctcgagt
クローン番号886:
caggtgcagctggtggagtctgggggaggcgtggtccagcctgggaggtccctgagactctcctgtgcagcctctggattcagcttcagtagctatggcatgcactgggtccgccaggctccaggcaaggggctggagtgggtggcagttatatcaaatgatggaagtaataaatactatgcagactccgtgaagggccgattcaccatctccagagacaattccaagaaaacgatgtatctgcaaatgaacagcctgagagctgaggacacggctgtgtatttctgtgcgaagacaacagaccagcggctattagtggactggttcgacccctggggccagggaaccctggtcaccgtctcgagt
クローン番号888:
cagctgcagctgcaggagtcgggcccaggactggtgaagccatcggagaccctgtccctcacctgcactgcctctggtggctccatcaacagtagtaatttctactggggctggatccgccagcccccagggaaggggctggagtggattgggagtatcttttatagtgggaccacctactacaacccgtccctcaagagtcgagtcaccatatccgtagacacgtccaagaaccagttctccctgaagctgagccctgtgaccgccgcagacacggctgtctatcactgtgcgagacatggcttccggtattgtaataatggtgtatgctctataaatctcgatgcttttgatatctggggccaagggacaatggtcaccgtctcgagt
クローン番号894:
caggtgcagctggtggagtctgggggaggcgtcgtccagcctggaaagtccctgagactctcctgtgcagcgtctggattcagattcagtgactacggcatgcactgggtccggcaggctccaagcaaggggctggagtgggtggcagttatctggcatgacggaagtaatataaggtatgcagactccgtgaggggccgattttccatctccagagacaattccaagaacacgctgtatttgcaaatgaacagcatgagagccgacgacacggctttttattattgtgcgagagtcccgttccagatttggagtggtctttattttgaccactggggccagggaaccctggtcaccgtctcgagt]
[0157] 同じクローンにおいて、軽鎖の完全なアミノ酸配列(即ち、定常領域および可変領域を含む軽鎖)は以下のアミノ酸配列を有し、それらはまた、配列番号:89〜132として記載される:
クローン番号735:
EIVLTQSPATLSLSPGERATLSCRASQSVNSHLAWYQQKPGQAPRLLIYNTFNRVTGIPARFSGSGSGTDFTLTISSLATEDFGVYYCQQRSNWPPALTFGGGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号736:
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTFTCRASQRISNHLNWYQQKPGKAPKLLIFGASTLQSGAPSRFSGSGSGTDFTLTITNVQPDDFATYYCQQSYRTPPINFGQGTRLDIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号744:
EIVLTQSPGTLSLSPGERATLSCRASQSVSSSYLAWYQQKPGQAPRLLIYGASSRATGIPDRFSGSGSGTDFTLTISRLEPEDFAVYYCQQYDSSLSTWTFGQGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号793:
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQSITGYLNWYQQKPGKAPKLLIYATSTLQSEVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQSYNTLTFGGGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号795:
EIVLTQSPGTLSLSPGERATLSCRASQSVSSSYLAWYQQKPGQAPRLLIHGASTGATGTPDRFSGSGSGTDFTLTISTLEPEDFAVYYCQQYGRTPYTFGQGTKLENKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号796:
DIVMTQTPLSLSVTPGQPASISCRSSQSLLRSDGKTFLYWYLQKPGQSPQPLMYEVSSRFSGVPDRFSGSGSGADFTLNISRVETEDVGIYYCMQGLKIRRTFGPGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号799:
DIQMTQSPSTLSASVGDRVTFSCRASQSVSSWVAWYQQKPGKAPKLLISEASNLESGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPEDFATYYCQQYHSYSGYTFGQGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号800:
AIQLTQSPSSLSASVGDRVTLTCRASQGITDSLAWYQQKPGKAPKVLLYAASRLESGVPSRFSGRGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQYSKSPATFGPGTKVEIRRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号801:
DIVMTQSPLSLPVTPGEPASISCRSSQSLLNSNGFNYVDWYLQKPGQSPQLLIYLGSNRASGVPDRFSGSGSGTDFTLKISRVEAEDVGVYYCMQALETPLTFGGGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号804:
EIVLTQSPGTLSLSPGGRATLSCRASQSVSSGYLAWYQQKPGQAPRLLIYGASGRATGIPDRFSGSGSGTDFTLTISRLEPEDFAVYYCQQYFGSPYTFGQGTKLELKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号810:
NIQMTQSPSAMSASVGDRVTITCRASQGISNYLVWFQQKPGKVPKRLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPEDFATYYCLQHNISPYTFGQGTKLETKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号811:
DIVMTQSPDSLAVSLGERATINCRSSETVLYTSKNQSYLAWYQQKARQPPKLLLYWASTRESGVPARFSGSGSGTDFTLAISSLQAEDVAVYYCQQFFRSPFTFGPGTRLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号812:
EIVLTQSPGTLSLSPGERVTLSCRASQSVSSSYIAWYQQKPGQAPRLVIYAASRRATGVPDRFSGSGSATDFTLTISRLEPEDLAVYYCQHYGNSLFTFGPGTKVDVKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号814:
DIQMTQSPSTLSASVGDRVTITCRASQSIGSRLAWYQQQPGKAPKFLIYDASSLESGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPEDLATYYCQQYNRDSPWTFGQGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号816:
DIVMTQSPLSLPVTPGEPASISCRSSQSLLHSDGRYYVDWYLQKPGQSPHLLIYLASNRASGVPDRFTGSGSGTDFTLKISRVEAEDVGVYYCMQGLHTPWTFGQGTKVDIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号817:
EIVMTQSPATLSASPGERATLSCWASQTIGGNLAWYQQKPGQAPRLLIYGASTRATGVPARFSGSGSGTEFTLAISSLQSEDFAVYYCQQYKNWYTFGQGTKLELKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号818:
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQTIASYVNWYQQKPGRAPSLLIYAASNLQSGVPPRFSGSGSGTDFTLTISGLQPDDFATYYCQQSYSYRALTFGGGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号819:
EIVLTQSPATLSLSPGERATLSCRASQSVSSSLAWYQQTPGQAPRLLIYDASYRVTGIPARFSGSGSGIDFTLTISSLEPEDFAVYYCQQRSNWPPGLTFGGGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号824:
AIQLTQSPSSLSASVGDTVTVTCRPSQDISSALAWYQQKPGKPPKLLIYGASTLDYGVPLRFSGTASGTHFTLTISSLQPEDFATYYCQQFNTYPFTFGPGTKVDIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号825:
DIVMTQSPDSLAVSLGERATINCKSSQSVLYNSNNKNYLAWYQQKPGQPPKLLIHLASTREYGVPDRFSGSGSGTDFALIISSLQAEDVAVYYCQQYYQTPLTFGQGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号827:
DIQMTQSPSSLAASVGDRVTITCRASQFISSYLHWYQQRPGKAPKLLMYAASTLQSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQSYTNPYTFGQGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号829:
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQSIASYLNWYQQKPGKAPKLLIYAASSLHSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQHSYSTRFTFGPGTKVDVKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号830:
DIQMTQSPSTLSASVGDRVTITCRASQSVTSELAWYQQKPGKAPNFLIYKASSLESGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPDDFATYYCQQYNSFPYTFGQGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号831:
DIQMTQSPSTLSASVGDRLTITCRASQNIYNWLAWYQQKPGKAPKLLIYDASTLESGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPDDFATYYCQQYNSLSPTFGQGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号835:
DIQLTQSPSFLSASLEDRVTITCRASQGISSYLAWYQQKPGKAPKLLLDAASTLQSGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPEDFATYYCQQLNSYPRTFGQGTKVDIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号838:
DIQMTQSPSSLSASVGDRVSITCRASQGISNYLAWYQQKPGKVPKLLIYAASTLQSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDVATYYCQKYNSAPQTFGQGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号841:
DIVMTQSPDSLAVSLGERATINCRSSQSVLYSSNNKNYLAWYQQKPGQPPKLLVYWASTRASGVPDRFSGSGSGTDFTLTLSSLQAEDVAVYYCQQFHSTPRTFGQGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号853:
EIVLTQSPGTLSLSPGERATLSCRASQSVSSNYLAWYQQKPGQAPRLLIYGASSRAAGMPDRFSGSGSGTDFTLTISRLEPEDFAVYYCQQYGNSPLTFGGGTEVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号855:
DIQMTQSPSSVSASVGDRVTITCRASQAISNWLAWYQQKPGKAPKLLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISGLQPEDFATYYCQQADTFPFTFGPGTKVDIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号856:
DIVMTQTPLSLPVTPGEPASISCRSSQSLLDSNDGNTYLDWYLQKPGQSPQLLIYTFSYRASGVPDRFSGSGSGTDFTLKISRVEAEDVGVYYCMQRIEFPYTFGQGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号857:
DIVMTQSPLSLPVTPGEPASISCRSSQSLLHRNEYNYLDWYLQKPGQSPQLLIYWGSNRASGVPDRFSGSGSGTDFTLKISRVEAEDVGVYYCMQTLQTPRTFGQGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号858:
DIQMTQSPSSVSASVGDRVTITCQASQDISNYLNWYQQKPGKAPKLLIFDATKLETGVPTRFIGSGSGTDFTVTITSLQPEDVATYYCQHFANLPYTFGQGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号859:
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQGIRNYLAWYQQKPGKVPKLLVFAASTLQSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDVATYYCQRYNSAPLTFGGGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号861:
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQIIASYLNWYQQKPGRAPKLLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQSYSTPIFTFGPGTKVNIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号863:
EIVLTQSPATLSLSPGERATLSCRTSQSVSSYLAWYQQKPGQAPRLLIYDASNRATGIPARFSGSGSGTDFTLTISSLEPEDFAVYYCQQRSDWLTFGGGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号868:
EIVMTQSPATLSVSPGERATLSCRASQSIKNNLAWYQVKPGQAPRLLTSGASARATGIPGRFSGSGSGTDFTLTISSLQSEDIAVYYCQEYNNWPLLTFGGGTKVEIQRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号870:
DIQMTQSPPSLSASVGDRVTITCRASQRIASYLNWYQQKPGRAPKLLIFAASSLQSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDYATYYCQQSYSTPIYTFGQGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号871:
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCQASQGISNYLNWYQQKPGKAPKLLIFDASNLESEVPSRFSGRGSGTDFTFSISSLQPEDIATYFCQQYDNFPYTFGQGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号880:
DIQMTQSPSSLAASVGDRVTITCRASQTIASYVNWYQQKPGKAPNLLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFASYFCQQSYSFPYTFGQGTKLDIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号881:
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQTIASYVNWYQQKPGKAPKLLIYAASNLQSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQSYSVPRLTFGGGTKVDITRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号884:
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRSSQTISVFLNWYQQKPGKAPKLLIYAASSLHSAVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDSATYYCQESFSSSTFGGGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号886:
EIVMTQSPATLSVSPGETATLSCRASQSVSSNLAWYQHKPGQAPRLLIHSASTRATGIPARFSGSGSGTEFTLTISSLQSEDFAVYYCQQYNMWPPWTFGQGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号888:
DIVMTQSPLSLPVTPGAPASISCRSSQSLLRTNGYNYLDWYLQKPGQSPQLLIYLGSIRASGVPDRFSGSGSGTDFTLKISRVEAEDVGVYYCMQSLQTSITFGQGTRLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
クローン番号894:
EIVMTQSPATLSVSPGERATLSCRASQSVGNNLAWYQQRPGQAPRLLIYGASTRATGIPARFSGSGSGTEFTLTISSLQSEDFAVYYCQQYDKWPETFGQGTKVDIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC]
权利要求:

請求項1
細胞の2〜n個のサブ集団を含んでなるポリクローナル細胞系統であって、各サブ集団は、組み換えポリクローナル抗RSV抗体の1つの個別の抗体メンバーを発現し、前記細胞は、ゲノムに無作為かつ安定に組み込まれた1つの個別の抗体メンバーをコードする少なくとも1つの発現構築物を含んでなり、前記組み換えポリクローナル抗RSV抗体の前記個別のメンバーは、本明細書の表3に列挙したVHおよびVLの対の群から選択されるCDR1、CDR2、およびCDR3領域を含んでなる抗体分子からなる群から選択される、ポリクローナル細胞系統。
請求項2
前記個別のメンバーが本明細書の表6中の抗体組成物1〜56のうちのいずれか1つのように組み合わされる、請求項1に記載のポリクローナル細胞系統。
請求項3
前記個別のメンバーが本明細書の表6中の抗体組成物2、9、13、17、18、28、33、および56のいずれか1つ、好ましくは、抗体組成物28、33、および56のいずれか1つにおけるように組み合わされる、請求項2に記載のポリクローナル細胞系統。
請求項4
前記個別のメンバーが本明細書において定義したクローン735、736、744、793、795、796、799、800、801、804、810、811、812、814、816、817、818、819、824、825、827、829、830、831、835、838、841、853、855、856、857、858、859、861、863、868、870、871、880、881、884、886、888、ならびに894のVHおよびVL配列を含んでなる抗体からなる群から選択される、請求項1または2に記載のポリクローナル細胞系統。
請求項5
前記個別のメンバーがクローン793、800、810、816、818、819、824、825、827、831、853、855、856、858、868、880、888、および894由来の抗体、ならびに前記抗体のCDRを含む抗体からなる群から選択される、請求項4に記載のポリクローナル細胞系統。
請求項6
前記個別のメンバーがクローン810、818、819、824、825、827、858、894、793、816、853、855、ならびに856のVHおよびVL配列を含んでなる抗体からなる群から選択される、請求項4に記載のポリクローナル細胞系統。
請求項7
1つの個別の抗体メンバーがクローン824によってコードされる抗体またはクローン824のCDRを伴う抗体である、請求項1に記載のポリクローナル細胞系統。
請求項8
1つの個別の抗体メンバーがクローン810によってコードされる抗体またはクローン810のCDRを伴う抗体である、請求項1に記載のポリクローナル細胞系統。
請求項9
少なくとも1つの個別の抗体分子がFタンパク質に結合することが可能であり、かつ少なくとも1つの個別の抗体分子は、Gタンパク質に結合することが可能である、請求項1〜8のいずれか一項に記載のポリクローナル細胞系統。
請求項10
nが3以上である、請求項1に記載のポリクローナル細胞系統。
請求項11
nが30未満である、請求項1に記載のポリクローナル細胞系統。
請求項12
前記組み換えポリクローナルタンパク質の1つの個別のメンバーを発現する細胞が1個以上のクローニングされた細胞、2個以上のような、例えば、3個以上、4個以上のような、例えば、5個以上のクローニングされた細胞から誘導される、請求項1に記載のポリクローナル細胞系統。
請求項13
各発現構築物が重鎖および軽鎖の両方をコードする、請求項1に記載のポリクローナル細胞系統。
請求項14
個別の発現ベクターが重鎖および軽鎖をコードする、請求項1に記載のポリクローナル細胞系統。
請求項15
サブユニットの発現が同じまたは同一のプロモーターの制御下にある、請求項13または14に記載のポリクローナル細胞系統。
請求項16
前記発現構築物が選択マーカーをコードする、請求項13に記載のポリクローナル細胞系統。
請求項17
前記選択マーカーが抗体または抗体サブユニットをもまたコードする転写物によってコードされる、請求項16に記載のポリクローナル細胞系統。
請求項18
組み換えポリクローナル抗RSV抗体の全てのメンバーが同じアイソタイプである、請求項1に記載のポリクローナル細胞系統。
請求項19
前記宿主細胞が原核細胞である、請求項1に記載のポリクローナル細胞系統。
請求項20
前記宿主細胞が真核細胞である、請求項1に記載のポリクローナル細胞系統。
請求項21
表3に列挙した抗体の少なくとも相補性決定領域(CDR)を含んでなる抗体からなる群から選択される抗RSV抗体の発現を指令することを可能にする発現構築物を含んでなる細胞であって、ゲノムの無作為な位置に安定に組み込まれた少なくとも1つの発現構築物を含んでなる、細胞。
請求項22
抗RSV抗体がクローン735、736、744、793、795、796、799、800、801、804、810、811、812、814、816、817、818、819、824、825、827、829、830、831、835、838、841、853、855、856、857、858、859、861、863、868、870、871、880、881、884、886、888、ならびに894のVHおよびVL配列対由来のCDRを含む抗体からなる群から選択される、請求項21に記載の細胞。
請求項23
異なるまたは無作為な位置で前記ゲノムに組み込まれた2つ以上の発現構築物を含んでなる、請求項21に記載の細胞。
請求項24
前記抗RSV抗体がクローン793、800、810、816、818、819、824、825、827、831、853、855、856、858、868、880、888、および894由来の抗体、ならびに前記抗体のCDRを含む抗体からなる群から選択される、請求項21に記載の細胞。
請求項25
前記抗RSV抗体がクローン793、800、810、818、819、824、825、827、831、853、858、888、および894由来の抗体からなる群から選択される、請求項21に記載の細胞。
請求項26
前記CDRがクローン810由来である、請求項21に記載の細胞。
請求項27
前記CDRがクローン824由来である、請求項21に記載の細胞。
請求項28
前記細胞が真核細胞である、請求項21に記載の細胞。
請求項29
前記真核細胞が植物、酵母、真菌、脊椎動物または無脊椎動物からなる群から選択される、請求項28に記載の細胞。
請求項30
前記真核細胞がチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、COS細胞、BHK細胞、骨髄腫細胞(例えば、Sp2/0細胞、NS0、YB2/0)、NIH3T3、繊維芽細胞またはHeLa細胞、HEK293細胞、もしくはPER.C6を含む不死化ヒト細胞からなる群から選択される、請求項28に記載の細胞。
請求項31
抗RSV抗体を発現することが可能な細胞を作製するための方法であって、前記細胞のゲノムへの無作為な組み込みを可能にする条件下で、前記抗RSV抗体をコードする発現構築物で細胞をトランスフェクトすること、および無作為な位置に安定に組み込まれた発現構築物を伴う少なくとも1つの細胞を選択することを含んでなり、前記発現構築物は、表3に列挙した抗体の少なくとも相補性決定領域(CDR)を含んでなる抗体からなる群から選択される抗RSV抗体をコードする、方法。
請求項32
トランスフェクションおよび/または選択が発現構築物の増幅を選好する条件下で行われる、請求項31に記載の方法。
請求項33
ポリクローナル抗RSV抗体の製造方法であって、a)請求項1〜20のいずれか一項に記載のポリクローナル細胞系統を提供する工程と、b)前記ポリクローナルタンパク質の発現を可能にする条件下で前記ポリクローナル細胞系統を培養する工程と、c)前記培地から前記ポリクローナル抗RSV抗体を回収し、そして場合により精製する工程とを含んでなる、方法。
請求項34
混合された組成物が振盪フラスコ、使い捨てバイオリアクター、およびバイオリアクターからなる群から選択される容器中で培養される、請求項33に記載の方法。
請求項35
ポリクローナル抗RSV抗体の個別の抗体メンバーの1つの集団を発現する1つのポリクローナル細胞系統は、1つの容器中で培養され、かつポリクローナル抗RSV抗体の個別の抗体メンバーの第2の集団を発現する少なくとも第2のポリクローナル細胞系統は、第2の容器中で培養され、そして精製の前または後に、各容器由来のポリクローナル抗体は混合される、請求項34に記載の方法。
請求項36
回収しそして場合により精製したポリクローナル抗体における、個別の抗体メンバーのそれぞれの存在を確認する工程をさらに含んでなる、請求項33に記載の方法。
請求項37
抗RSV抗体の製造方法であって、a)請求項21〜29のいずれか一項に記載の細胞から誘導される細胞系統を提供する工程と、b)前記抗体の発現を可能にする条件下で前記細胞系統を培養する工程と、c)前記培地から前記抗RSV抗体を回収し、そして場合により精製する工程とを含んでなる、方法。
請求項38
前記細胞系統が振盪フラスコ、使い捨てバイオリアクター、およびバイオリアクターからなる群から選択される容器中で培養される、請求項37に記載の方法。
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